特別区Ⅲ類(高卒程度)採用試験の傾向と対策 作文と面接カードのカンタンな攻略法とは?

特別区採用試験ガイド
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特別区とは、東京23区の正式名称です。

東京23区には港区、江戸川区、世田谷区といった色々な区があり、それぞれ独立した自治体です。しかし、職員採用試験は23区合同で一緒に行っています!

たとえば、

「千代田区の職員になりたい!」

「世田谷区で公務員としてはたらきたい!」

といったように、23区のどこかの公務員になりたいなら、まず23区合同の採用試験である「特別区採用試験」に合格する必要があります。その後に、それぞれの区で面接試験を受け、合格すればその区に採用内定という流れです。

 

今回はそんな、(ちょっとわかりづらい)特別区のⅢ類採用(高校卒業レベル)について徹底解説します!

特別区採用試験(Ⅲ類)は…
  • 日本国籍を有し、18歳以上22歳未満の人が対象
  • 教養試験、作文試験、個別面接が試験科目
  • 希望の区に採用されるには、上位合格が必要!
  • すべての試験の成績を総合的に判断して最終合格が決まる
  • 一次試験は作文の配点がとてつもなく高い

☆作文対策が非常に重要!

 

特別区Ⅲ類採用試験の受験資格

採用年の4月1日時点で日本国籍を有し、18歳以上22歳未満の者人が対象です。

たとえば、2024年(令和6年)に受験する場合、就職する2025(令和7年)年4月1日時点で21歳ならば受験できます。逆に、受験時に21歳でも翌年の4月1日までに22歳になる方は、受験できません。受験時の年齢ではないのでご注意ください。

ちなみに高校卒業レベルの試験と言われていますが、学歴は一切必要ありません。

一番多い受験生はやはり高校3年生ですが、実際には中卒、大学中退、既に働いている人もたくさん受験しています。

年齢要件さえ満たされていれば、住所、年齢、学歴等は評価に影響ありません。

たとえば世田谷に住んでいても札幌に住んでいても評価は変りません。

高校3年生でも中卒でも評価に影響はありません。

先輩合格者【左 ♀】
先輩合格者

ほんとかなあ?と思うかもしれませんが、同僚をみてみると、たしかに出身も年齢も経歴もばらばらです!

特別区Ⅲ類採用試験の独特な採用システムについてわかりやすく解説

それでは採用内定までの流れについて解説します!

ざっと言うと、つぎの5ステップが必要です(参考までに令和5年度の日程を載せています)。

採用までの流れ(簡易版)
  1. 特別区採用試験の受験申込(6/22~7/13)
  2. 特別区採用試験を受験(1次:9/10、2次:11/2or11/6)
  3. 特別区採用試験に合格(11/17)
  4. 区面接の受験(11/17)
  5. 区面接の合格(内定)

ご覧いただければわかる通り、「特別区採用試験」と「区の試験」の2段階に分かれています。

特別区職員採用試験に合格しただけでは、まだどこの区の職員になるかは決まっていません。

その後の区面接に合格してはじめて採用内定になります。

 

では、令和5年度のスケジュールを基に採用内定までの流れを見ていきましょう。

採用内定までのタイムスケジュール
  • 6/22
    試験・選考案内・申込書の配布開始日

  • 6/22~7/13
    受験申込

    原則インターネット申込。面接カードを提出する。区を第1希望~第3志望まで書く。

  • 9/10
    1次試験

    筆記試験(教養試験+作文試験)

  • 10/20
    1次試験合格発表

    合格通知に2次試験の試験日、集合時間および試験会場が載っている。

  • 11/2or6
    2次試験

    個別面接(主として人物ついて)

  • 11/17
    合格発表
  • 11/17~
    区面接

    合格順位、希望区等を考慮し、特定の区から面接の連絡がある。
    ※自分で面接を受けたい区を選ぶことはできない。

  • 採用内定

    受けた区から採用内定連絡がくればおしまい。
    もし受けた区の面接がダメだった場合、別の区から区面接の案内がくる。その繰り返し。

 

このように、一般的な公務員試験にあたる「特別区採用試験」を受験して合格したあとに「区の面接試験」があります。

国家公務員試験の官庁訪問のように、自分からどこを受けるか選ぶことはできません。

「合格順位」と「受験申込のときに書いた希望区」を考慮し、もっとも適切な区が選ばれ、その区からあなたのもとに面接案内の連絡がきます。そして、その区の面接を受験し合格すれば採用内定になります。

もし区の面接で残念な結果になったとしても、次に適切な区からまた面接案内の連絡がきます。その面接で合格すれば採用内定、だめならその次の区から面接案内がくる…この繰り返しです。

先輩合格者
先輩合格者

特別区採用試験に合格すれば、よほどのことがない限りどこかの区に採用されますので過度な心配は無用です!

 

区面接についてはこちらの記事で徹底的に解説しています。

特別区Ⅲ類採用試験の試験内容

合格までの関門は全部で4つあります。

まずは受験申込の時に提出しなければならない「面接カード」。

次に特別区採用試験の1次試験。

そして2次試験。

最後に待ち構えているのが区の面接試験です。

それぞれ何をやるか?どう対策すればいいのか?解説していきます。

面接カード

特別区の試験はインターネットで受験申込をします。

そのときに氏名や学歴等と一緒にこの「面接カード」への回答も入力して送信します。

「面接カード」への回答が入力されていない状態では送信ボタンが押せませんので「面接カード」を書かなければ受験申込できない仕組みになっています!

そんな「面接カード」ですが、質問項目は毎年つぎのとおり。

特別区Ⅲ類「面接カード」の質問項目
  1. あなたの強みを教えてください。また、それを活かして今後どのような仕事に取り組みたいか、特別区の志望動機も含めて具体的に入力してください。(250文字以内)
    ※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
  2. ここ数年で、あなたが最も困難な目標に挑戦したことを教えてください。また、それをどのようにしてやり遂げたかを具体的に入力してください。(250文字以内)
  3. あなたが、チームやグループで協力して課題達成に取り組んだ経験において、その中でのあなたの役割と、貢献するために工夫したことを入力してください。(250文字以内)

    ※面接カード質問項目へ入力した内容は、第2次試験(口述試験)の参考資料として使用します。第2次試験以外には使用しません。
    ※第2次試験時、面接カード等を見ながら受験することは認めません。
    ※面接カード質問項目の入力は、すべて全角で入力してください(英字、数字等を含む。)。

それぞれ徹底的に解説していきます!

特別区「面接カード」の質問①はこう書く!

あなたの強みを教えてください。また、それを活かして今後どのような仕事に取り組みたいか、特別区の志望動機も含めて具体的に入力してください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。

志望動機などを問うスタンダードな質問です。

この質問について面接冒頭に3分間程でプレゼンテーションしなければなりません

先輩合格者
先輩合格者

3分間プレゼンテーションはこの記事の後半でバッチリお伝えします!

この質問に対して書くべき要素は次の3つです。

必須要素
  • あなたの強み
  • 取り組みたい仕事
  • 志望動機

まずは「あなたの強み」について、第一文でまっさきに答えてください。

なぜならば、「面接」では結論から話すことが何より重要だからです。

面接カードでは、既に「面接官との対話」が始まっていると考えてください。

今回の質問では、「あなたの強みを教えてください。」ということが面接官が最も聞きたい部分になります。

先輩合格者
先輩合格者

たまに、問われていないことをダラダラと書いてしまう方がいますが絶対にNGです!

さて、強みと言われても何を書けばいいのかわからない人がほとんどだと思います。

私も受験のときに「強みって言われても、そんなの無いよ・・・」と戸惑いました。

そこでオススメの方法は、誰かに「私の強みは何だと思いますか?」とインタビューしてみることです。

インタビューすることで、自分では気付かなかった強みを発見することができます。

友人でもいいですし、親でもいいです。長い時間を一緒に過ごした人だと、あなたの強みを的確に教えてくれるでしょう。

インタビューによって集まった強みは、自己満足ではない本物の「強み」です。

ですので、面接でも自信をもって「これが私の強みです!」と言うことができます。

先輩合格者
先輩合格者

自分であれこれ考えるよりも時間の節約にもなります!

できるだけ沢山の人にあなたの強みをインタビューしてみてください。複数の人が同じ強みを挙げたら、それは間違いなくあなたの武器です!

・・・とはいえ、インタビューするのは恥ずかしい人もいると思います。

インタビューは恥ずかしいなぁという人は、「ストレングス・ファインダー」や「16personalities」を使うのが手っ取り早いです。

どちらも企業で使われるほど精度が高い診断なので、頼りになります。

さて、「強み」を書いた後は、その強みを活かして今後どのような仕事に取り組みたいかを書きます

とはいえ、そもそも特別区がどんな仕事をしているのか分からなければ書きようがありませんよね?

そこで、特別区が主催する説明会への参加、新聞やHP、SNSから情報収集する必要があります。

たとえば当サイトのTwitterでは特別区で話題となっている仕事・施策について紹介しています。

また、希望する区の最新の予算プレス資料も目を通してみてください(「○○区 予算プレス資料」で検索)。

なぜなら予算プレスは、これからの1年で区が何に力を入れて施策を進めていくのかが明確に示されているからです。

先輩合格者
先輩合格者
ちなみに「予算額=施策の重要度」ではないので注意してください。施設建設やICT投資は予算額が大きくなる傾向がありますが、必ずしも重要というわけではありません。

情報収集していくうちに気になる仕事が見つかると思いますので、その中から「この仕事をやってみたいな〜!」というものをいくつかピックアップしましょう!

そしてピックアップしたものについて、「自分の強みをどうやって活かすことができるだろう?」といったことを徹底的に深堀りしてください。

例えば、「人とすぐに打ち解けることができる」ことが強みで、「ひとり親の子育て支援」に取り組みたいという場合を考えてみましょう。

まず、「ひとり親の子育て支援」をするには当事者であるひとり親からのヒアリングが不可欠です。そこで、強みである「人とすぐに打ち解けることができる」を活かして、忙しいひとり親とも限られた時間ですぐに打ち解けて、相手がリラックスした状態で本音の悩みを聞いてサポートしたい、といった内容が考えられます。

他にも、「ひとり親の子育て支援」を強化するには様々な企業や団体からの協力が必要ですが、その時に「人とすぐに打ち解けることができる」強みによってスムーズに信頼関係を築く、といった内容もいいでしょう。

このように、「取り組みたい仕事」のどこで「強み」が発揮できるかをハッキリと書ければ満点です!

仕事に活かせない「強み」は存在しませんので、書き方次第で必ず結びつけることができるはずです。

もし思いつかないようであれば、「挑戦したい仕事」を別の候補に変えるか、もう少し仕事内容を研究することが必要です。

先輩合格者
先輩合格者

ちなみに「挑戦したい仕事」は3つ程度用意しておくと後々修正が効きやすいので安心です

さて、「強み」と「取り組みたい仕事」がまとまったら、最後に「志望動機」を書きます。

面接カードの意図から、「挑戦したい仕事」と絡めることが理想です。

ロジックとしては、

・「取り組みたい仕事」をするのに最もふさわしいのは特別区だ
・特別区以外では「取り組みたい仕事」ができない

といったことを語ることができればベストです。

どうしても思い浮かばなければ、

・特別区に最も愛着がある
・特別区が地元だ

といった定番の志望動機でもアリです。

どんな志望動機でもNGということはありませんが、その動機だと特別区じゃなくてもいいよね?」と思わせてしまうようでは大いにツッコまれるので非常に苦労します!

逆に、どこをどう突っ込まれても「特別区じゃなきゃダメ!」ということを納得させることができれば合格したも同然です!

もちろん、

「それって民間企業でもできるよね?」
「地元の自治体よりも特別区を志望する理由って何?」
「NPOのほうが挑戦したい仕事に打ち込めそうだけど?」

といった定番のツッコミを突破できるように理論武装しておくことも忘れずに!

特別区「面接カード」の質問②はこう書く!

ここ数年で、あなたが最も困難な目標に挑戦したことを教えてください。また、それをどの
ようにしてやり遂げたかを具体的に入力してください。(250文字以内)

受験生の粘り強さやストレス耐性、目標達成能力がみられています。

最も困難な目標とは何だったのか?ということを真っ先に聞かれていますので、第一文に書く必要があります。

ちなみに「ここ数年で」と書かれていますが、だいたい3年以内が目安です。もちろん、それより昔の話でもいいですが、あまりに昔すぎると「ここ2,3年は困難な目標に挑戦してこなかったのか?」と思われてしまうので注意が必要です。

コツは、何が一番困難だったのかを1つに絞ってハッキリと書くことです。

面接官が読んで、「うわ~これは困難だなぁ」と思わせるように書いてみてください。

そして、その困難をどうやって解決してやり遂げたのかを具体的に書くことも忘れずに。

目標を達成できた!、という成功結果ではなくても問題ありません。達成できなかったけど、最後まで諦めずにやり遂げた経験があればOKです。

例えば、県大会出場が目標だったけど、あと一歩及ばなかったという結果でもいいです。

その場合、「あと一歩及びませんでしたが、私のお陰でここまで勝ち進めたと監督やチームメイトに言って頂けました」といったように別の成果を書くようにしてください。

まとめると、「最も困難な目標とは何か」「何が困難だったのか」「その困難にどう対処したか」「やり遂げた結果」といった要素を書くと良いでしょう。

もちろん、書きやすいようにアレンジしても大丈夫です!

特別区「面接カード」の質問③はこう書く!

あなたが、チームやグループで協力して課題達成に取り組んだ経験において、その中でのあ
なたの役割と、貢献するために工夫したことを入力してください。(250文字以内)

特別区に限らず公務員組織は、チームやグループで行動することがほとんどです。

一人で完結する仕事なんてありませんし、一匹狼は必要ありません。

そこで、チームやグループに貢献できる人材か?ということを問われています。

ちなみに質問文にある「役割」は、「役職」とは違うので注意が必要です。

「役職」は会計、書紀、部長といった固定的な肩書のことです。

一方で「役割」は、モチベーター、アイディアマン、企画役、リーダーといった、流動的な「性質」に近いものです。

もちろん、「部長=リーダー」というように役職が役割を担っているケースもあります。

しかし面接官が知りたいのは、チームで活動しているときに「自主的にどういった動きをするか」です。

固定された「役職」からは求める回答はできませんので、注意が必要です。

これを意識しているだけでも他の受験生と圧倒的な差をつけることができます!

 

先輩合格者
先輩合格者

さらに、ここで書いたエピソードは「不変的」で「一貫性」があることがとても重要です!

面接ではどうしても複数の強みや長所を表現したくなりますが、特別区の面接は一貫性のある明確な行動原理に基づく強みが評価されます。

非常に重要なポイントなので必ず覚えておいてください。

たとえば、面接カードの最初の質問で「強みは縁の下の力持ち」と話したのに、この質問でリーダーとしてチームを導いたエピソードを話した場合、面接官としてはどれが本当の姿なのか分かりません。

したがって、面接カード全体で強みや行動原理を一貫させて書くことが非常に重要です。

一貫した強みや行動原理があれば、面接官の印象に残りやすいです。

意外とこれができていない受験者が多く、面接官から鋭いツッコミをされるケースが多いので、ぜひとも注意してください!

1次試験

特別区採用試験の本番の1次試験は9月上旬の日曜日に行われます。

午前に教養試験をやり、お昼休憩の後に作文試験をやります。

それぞれの内容と対策方法について見ていきましょう!

教養試験

高校卒業レベルの一般知識・教養を問う試験です。

教養試験(120分)

一般教養についての五肢択一式(50題中 45 題解答)

  • ①知能分野(28 題必須解答)
    • 文章理解(英文を含む)
    • 判断推理
    • 数的処理
    • 資料解釈
    • 空間把握
  •  ②知識分野(20 題中 17題選択解答)
    • 社 会・・・現代社会、日本史、世界史、地理、倫理及び政治・経済
    • 理 科・・・物理、化学、生物及び地学
    • その他・・・国語及び芸術

スタンダードな試験内容ですが、他の自治体ではあまり出題されない資料解釈と空間把握も出題されます。

やや癖があるので、毎日1問だけでも解いてみて感覚を磨きましょう!

それぞれの科目について1冊程度、参考書で勉強してから過去問を解きまくるのがオススメです。

もちろん、社会や理科、文章理解など、参考書なんてなくても大丈夫な科目があれば、いきなり過去問でもOKです。

過去問集のおすすめは定番の「過去問350」です。

ちなみに参考書は必ず本屋で現物をめくりながら選んでください。

公務員試験は特に参考書によって「合う」「合わない」が大きいので、ネットのレビューや評価ではなく、自分の目で確かめることが重要です。

作文試験

教養試験が終わった後にお昼休憩があります。

そのお昼休憩が終わった後に作文試験が開始されます。

内容は次のとおり。

作文試験(80分)

・課題式(1 題必須解答)
字数は 600 字以上 1,000 字程度

特別区Ⅲ類で最も差がつくのが作文試験です。

なぜならば、点数がとてつもなく高いと言われているからです。

それにもかかわらず、どう対策したらいいのかわからず、結局、何も対策せずに試験本番を迎える受験生が多いです。

逆に、しっかりと対策できた受験生はらくらく上位合格できます。

まずは過去問から見ていきましょう!

【令和5年度】

未来の区役所! あなたはどうつくる?

出展:試験問題及び正答の公表|特別区人事・厚生事務組合(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/shiryo/shikemmondai/index.html

【令和4年度】

5 年後になりたい自分とそれに向けて実行していくこと

出展:試験問題及び正答の公表|特別区人事・厚生事務組合(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/shiryo/shikemmondai/index.html

【令和3年度】

正確に仕事を進めるために必要なことについて

出展:試験問題及び正答の公表|特別区人事・厚生事務組合(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/shiryo/shikemmondai/index.html

以上が過去3年間の出題です。

見て頂ければわかるかもしれませんが、令和5年度にガラッと出題傾向が変わりました!

まず、令和4年度までの出題を見てみると区役所の仕事を知らなくても答えられるような内容でした。例えば、「5 年後になりたい自分とそれに向けて実行していくこと」は、特別区の受験生ではなくても誰でも書けます。

しかし、令和5年度から急に「未来の区役所! あなたはどうつくる?」という出題がされました。

これは当然、区役所や公務員の仕事を知らなければ答えられません。

先輩合格者
先輩合格者

今まで通りの対策をしてきた受験生は試験当日、超絶パニックでした!

急にガラッと傾向が変わるなんて恐ろしい話です・・・

なぜ傾向が変わったかというと特別区は「公務員を志望している人に来てほしい」という強い思いがあるからです。

というのも、最近の高卒程度の公務員試験は民間企業と併願する人が多くなってきています。

ですので、特別区Ⅲ類の内定を辞退して民間企業に行ってしまう人も出てきています。

特別区としては内定辞退はしてほしくないので、公務員が第一志望の人を何とかして見極めたい思いがあります。

そこで、作文試験の問題を「公務員の仕事を調べてこなければ書けない」ような内容にすることで公務員の志望度が低い人をふるいにかけようとしたのです。

恐らく、今後も「公務員の仕事を調べてこなければ書けない」ような作文が出ると思いますが、もしかすると以前のように「誰でもかけそうな」作文に戻るかもしれません。

どちらのパターンが出ても書けるようにしっかりと対策が必要です!

2次試験

1次試験の合格者に対して特別区人事委員会から2次試験の案内が送られます。

毎年、11月の上旬の平日に開催されます。

日時は変更できませんので、学校や仕事がある人はあらかじめ休む連絡をしておいてください。

まずは3分間プレゼンテーションから始まる

面接カードにも書いてある通り、面接の最初で3分間プレゼンテーションを行います。

あなたの強みを教えてください。また、それを活かして今後どのような仕事に取り組みたいか、特別区の志望動機も含めて具体的に入力してください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。

3分間プレゼンテーションでは、パソコンや模造紙、台本などの道具を使うことができません。

口と身振りだけでプレゼンテーションを行いますので、話すことを暗記しなければなりません。

特別区の面接では3分間プレゼンテーションがとてつもなく重要です。

なぜならば、面接の冒頭で行われるのでうまくできれば面接全体を通して良い雰囲気で進めることができるからです。

心理学的にも、第一印象を覆すことは難しいことが証明されていますので、ぜひとも成功させたいところです!

さて、3分間プレゼンテーションでは絶対に外してはいけないポイントがあります。

それは、「あなたの強みをしっかりと面接官の脳に刻む」ことです。

なぜならば、質問文を読めば明らかなとおり「あなたの強みを教えてください。」ということがメインで問われているからです。

ですので、「強み」を後回しにしていきなり「志望動機」などを話してしまうと、面接官としてはイライラしてしまいます。

そこで3分間プレゼンテーションで話す順番は次がオススメです。

3分間プレゼンテーションの構成例
  1. プレゼンの目次
    • これからプレゼンテーションで話す内容について大まかに伝える。
      例えば、「最初に強みについて、次に強みを活かしてどんな仕事に取り組みたいかについて、最後に志望動機についてプレゼンテーションします」ということを伝える。
  2. 強み
    • 私の強みは○○です。過去にこんな場面で強みを発揮しました。
  3. どんな仕事に取り組みたいか
    • この強みを活かして○○に取り組みたいです。○○をするには△△が課題だと考えます。そこで強みである○○を活かして・・・
  4. 志望動機

プレゼンテーションの時間は3分ですが、キッチリで終わるように練習を積み重ねましょう。

多少前後しても問題ありませんが、やはり時間ぴったりだと印象はかなり良いです。

3分を原稿に起こすとだいたい900文字~1000文字です。

この文字数で3分に収まらない場合は、話すスピードが早すぎるか、ゆっくりすぎる可能性が高いです。

話すスピードは面接官にとってかなり気になる要素なので、落ち着いて適度なペースを保てるよう練習しましょう!

面接カードに沿って面接が始まる

3分間プレゼンテーションが終わると、いよいよ普通の面接が始まります。

3分間プレゼンテーションの内容について質問されることもあれば、3分間プレゼンテーションとは全く違う別の質問から始まることもあります。

先輩合格者
先輩合格者

基本的には面接カードに書いた内容について、面接官が質問してきます!

特別区は1つのことをかなり深く聞かれることが多いので、面接カードに書いたエピソードは何が聞かれても即答できるようにしておくと安心です。

例えば、「チームは何人だった?」「その時どんな気持ちだった?」「他の人はなんて言ってた?」などなど、いろんなことを聞かれます。

ですので、作り話だとキツイです。本当のことを話しましょう。

とはいえ、圧迫面接やテクニカルな質問はほとんどされないので、かなりやさしい面接であることがほとんどです。

面接官によっては無表情だったり、機嫌が悪いように見える人もいますが、そうゆう面接官にあたったひとは大体合格していますので、結果とは関係ありません。

先輩合格者
先輩合格者

面接官は1日に何人も面接しているので、疲れているだけだと思います笑

一番大事なのは、特別区への熱意を伝えることです。

特別区への志望度が高くて内定辞退しないような人を採用したいからです。

熱意を伝える最もいい方法は3分間プレゼンテーションをしっかり準備することです。

なぜならば、特別区が第一志望ならば3分間プレゼンテーションの準備に手を抜かないからです。

もしそこまで志望度が高くなければ、どうしても3分間プレゼンテーションは面倒なので手を抜いてしまいがちです。

ですので、3分間プレゼンテーションを練習しまくって「特別区のために、こんなに準備してきました!」ということをアピールできれば非常に高評価です。

区面接

2次試験に合格すると、あなたの希望と試験成績を総合して、もっとも適切な区から連絡が来ます。

そして、その区の面接試験に挑むことになります。

先輩合格者
先輩合格者

区面接に合格すれば、晴れてその区へ採用内定です!

ほとんどの区は個別面接1回のみですが、一部では集団討論などを行う区もあります。

区面接は特別区2次試験の面接とほぼ同じことを聞かれるケースが多いです。

ただし、志望動機だけは受験する区に対するものを用意する必要があります。

例えば千代田区を受験するなら千代田区の志望動機、世田谷区を受験するなら世田谷区の志望動機が必要です。

ですので、受験する区が決まったらその区のホームページを見たり、実際にその区を歩いてみたりして情報を仕入れてみてください!

特別区Ⅲ類採用試験の倍率

大変人気の自治体ですが、採用人数を増やしているので倍率はどんどん下がっています!

年度採用予定人数申込者数第1次試験第2次試験合格倍率
受験者数合格者数受験者数合格者数
2023(R5)1562,3982,0581,0397324824.3
2022(R4)1362,9952,5619377024355.9
2021(R3)1253,6382,9049797973927.4
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

昔は倍率が10倍の時代もありましたので、ここ数年は大チャンスです!

希望区に行くためには、倍率が上がる

先ほどの倍率は「特別区採用試験の倍率」です。

特別区採用試験の後にある区面接の倍率は含まれていません。区面接でも当然、合格・不合格はあります。

人気区を受けるなら区面接が本番と言っても過言ではありません。

たとえば、一番人気のX区の採用予定人数が10人だったとします。合格者500人のうち、50人がX区を第一希望にしていたとすると、X区の倍率は単純に5倍ということになります。

ですので、公表されている特別区採用試験の倍率は「どこでもいいからとりあえず、どこかの区に採用される倍率」だということです。

希望区に採用されるためには、試験でいい成績を残す必要があるので万全の対策が必要です!

絶対に知っておくべき特別区Ⅲ類採用試験の特徴と対策!

多くの自治体と併願できる!

特別区Ⅲ類採用試験は、他の地方公務員試験よりも2週間ほど試験日が早いのが特徴です。

多くの公務員試験と日程が被らないので、併願先が豊富です。

しかも、試験内容はどこもほとんど同じなので併願しやすいです(教養+作文+面接)。

ただし、作文だけは自治体によってかなり違いますので、幅広く対策できる教材を使う必要があります。

ただし、東京都庁とは併願できない

特別区Ⅲ類は、東京都庁Ⅲ類と例年日程が同じなので併願できません。

おそらく、人材の奪い合いを防ぐ目的があるのだと思います。

先輩合格者
先輩合格者

ちなみに都庁のほうが年収のベースは高いですが、ワークライフバランスは特別区のほうが優れています

希望の区に採用されるためには上位合格する必要がある!

特別区採用試験に合格すると、成績上位の人から順に希望通りの区から面接オファーが来ます。

例えば、成績1位の人は第1希望の区からオファーが来ます。

しかし、成績がイマイチの人は希望していない区からオファーが来ることもあります。

なぜならば、それぞれの区が一度にオファーできる人数の上限は決まっているからです。

例えば、千代田区の一度のオファー上限が30人だとします。すると千代田区を第一希望にしている人の中で上位30人にオファーが行きます。

ですので、残念ながら31人目の人は千代田区からのオファーを受けることができません。

これが第2希望、第3希望の区でも繰り返されると、希望していない区からオファーが来る事態になってしまいます。

希望の区からオファーを受けるためにも、特別区職員採用試験で上位合格することが必要です。

上位合格するためにも、配点が非常に高い作文と面接に力を入れる必要があります。

最終合格は総合判断(リセット式ではない)

最近では1次試験(筆記試験)の結果は最終合格に使わないという自治体が多いです。いわゆるリセット方式というやつです。

ですが、特別区はリセット方式ではないので、1次試験の成績もバッチリ最終合格に使われます。

ですので、面接が苦手な人でも1次試験で頑張って点数を貯めておくといった戦略をとることができます。

 

とにかく作文の配点が異常に高い

特別区採用試験の特徴は何といっても作文の配点が異常に高いことです。

予備校などによって予想は異なりますが、1次試験の6割の配点を作文が占めると言われています。

つまり、作文ができなければ落ちますし、作文さえ良ければ受かります。

上位合格して希望区に行きたいなら作文ができるのは当たり前で、さらに高得点を取らなくてはなりません。万全の対策が必要です。

また、面接が苦手な人は、作文で稼げるだけ稼ぐ戦略が有効でしょう。

特別区Ⅲ類採用試験のまとめ

このように特別区Ⅲ類採用は、一見スタンダードな試験ですが、他の公務員試験とは異なる特徴があります。

特別区はやりがいがありますし、待遇も申し分ありません。非常に魅力的な自治体なので、ぜひ勝ち取ってください!

それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!