東京都庁キャリア採用(中途採用)の合格戦略 低倍率なので転職の穴場です!

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「中途採用って倍率が高くて難しいんでしょ?ましてや東京都庁なんてエリートしか・・・」

多くの方はそう思います。

しかし、東京都庁キャリア採用(中途採用)の倍率は、実はとても低いことをご存知でしょうか?

政令指定都市や都道府県庁の倍率は20倍、40倍にも上る一方、東京都庁は驚くほど低倍率が続いています。(参考までに、令和元年度の横浜市社会人経験者事務職採用は倍率24.4倍でした)

実際に過去の倍率を見てみましょう。

東京都庁キャリア採用の倍率
  • 令和2年度  4.1倍
  • 令和元年度  5.3倍
  • 平成30年度 4.4倍
    ※全職種平均

東京都職員採用試験選考実施状況よりhttps://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/past/

ほとんどの自治体はそもそも中途採用枠がありませんが、都庁は毎年大量に中途採用を行っています。そのため、大変人気であるにも関わらず、低倍率の売り手市場が続いています。

都庁キャリア採用(中途採用)は存在が知れ渡っていないため、知る人ぞ知る穴場となっているのです。

したがって、公務員への転職希望者にとって最高の穴場となっています。

 

今回はそんな、東京都庁キャリア採用試験の内容と対策について徹底解説します!

これを読めば他の受験者と大差をつけることができると思います。

受験資格は非常にシンプル

中途採用は何かと条件が厳しいことが多いですが、東京都庁キャリア採用の場合は満たすべき受験資格はたった2点です。※「禁錮中ではない」など当たり前の要件は除く

都庁キャリア採用受験資格
  • 59歳以下
  • 応募職種の職務経験が以下の通り
     院修了…5年以上
     大卒…7年以上
     短大卒…9年以上
     高卒 …11年以上

たとえば、大卒者が東京都庁キャリア採用のICT職に応募したい場合、ICT関連実務に7年以上携わった経験があればOKです。

ICTと全く関係ない大学や学部出身でも問題ありません。どの職種でも問われるのは実務経験のみです。

参考までに、令和3年度募集要項に書かれていた求められる職務経験を掲載します。

東京都職員採用キャリア活用採用選考 令和3年度採用選考案内より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html
先輩合格者
先輩合格者

合致するものが1つも無くても応募できますので、安心してください!

ここで挙げられているのは、あくまで東京都庁が例示している経験です。

募集要項にも書いてある通り、該当する職務経験がない人は、それ以外の職務経験で、「最も専門性を発揮した(あるいは身に付けた)職務上の経験」を書けばOKです。

「求められる経験」に合致しているかどうかは、あまり重視していないと考えられます。

初任給

初任給は採用時の役職に応じて変動します。

目安として以下の通り示されています。

経歴初任給
主任級職採用292,900 円程度
課長代理級職採用340,400 円程度

この他にも、扶養手当、住居手当、通勤手当、期末・勤勉手当などの手当制度が充実しています。

試験スケジュール

例年、6月に選考案内が始まり、12月に最終合格発表が出されます。

したがって、約半年の勝負となります。

令和3年度のスケジュールを基に採用内定までの流れを見ていきましょう。

採用内定までの流れ
  • 6/1
    試験・選考案内・申込書の配布開始日

  • 7/1~7/16
    受験申込

    ・原則インターネット申込。

    「職務経歴書」「エントリーシート」を提出する。

    ・期間が短いので注意!最終日は15時まで受信有効なので注意!

  • 9/19
    1次試験
    試験時間内容
    書類選考申込時の書類で選考
    教養試験(五肢択一式)120分40題必須回答
    課題式論文90分課題式(1題必須解答)
    1,000~1,500字
    専門試験(記述)60分職種に応じた出題
  • 10/22
    1次試験合格発表

    合格通知に2次試験の試験日、集合時間および試験会場が載っている。
    ・合格者はプレゼンテーションシートを提出する

  • 11/6~11/14
    2次試験

    プレゼンテーションを含む職務経験及び専門知識並びに人物についての個別面接

  • 11/19
    2次試験合格発表

    1次試験と2次試験の総合点で決定

  • 11/27,28
    3次試験

    主として人物についての個別面接

  • 12/10
    最終合格発表(採用内定)

    3次試験の成績のみで決定

先輩合格者
先輩合格者

長丁場ですが、意外とあっと言う間です!

 

東京都庁キャリア採用の倍率

東京都庁は大変人気の自治体ですが、採用人数が多いので倍率はかなり低めです。

有名民間企業の中途採用倍率が平気で数十倍、数百倍に達することを考えると完全に売り手市場といえます。

募集職種によって倍率は異なります。

職種202020192018
資金運用6.04.03.5
財務10.87.49.4
不動産5.09.85.1
医療事務7.014.022.0
土木設計施工2.93.32.2
測量3.54.63.4
建築構造 申込者無し5.0
建築施工2.53.35.7
機械設備3.82.72.7
電気設備4.63.93.7
ICT(システム)5.17.77.9
林業3.02.0
公園整備4.05.36.3
児童心理4.76.82.5
病院心理7.05.05.5
児童福祉2.45.33.0
看護2.03.0
都市農業振興5.0
東京都職員採用試験選考実施状況より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/past/

職種によって倍率が大きく異なることが分かります。

特に、財務と医療事務は比較的倍率が高めです。

一方で、土木や専門職はかなり低倍率なので、穴場といえます。

また、ICTは東京都庁が最も力をいれて採用している職種なので、大幅に採用人数が増えました。

先輩合格者
先輩合格者

ICTの大量採用が続くいまがチャンスです!

また、それぞれの試験段階によって合格率が異なります。

20202019
1次試験合格率59.3%54.8%
2次試験合格率59.0%56.6%
3次試験合格率74.2%72.7%
全職種の平均値を記載している

このように、1次試験と2次試験が山場であることが分かります。

とはいえ、どの段階でも半分以上が合格しているので、試験をすこし研究するだけで他の受験者に大差をつけることができます。

第1次試験の傾向と対策

第1次試験の内容は次の通りです。

  • 書類選考(職務経歴書、エントリーシート)
  • 教養試験(一般教養についての五肢択一を40題、120分)
  • 論文試験(1,000~1,500字、90分)
  • 専門試験(職務に関する記述式、60分)※免除あり(後述)

一見盛りだくさんですが、東京都庁キャリア採用の場合は1次試験が最大の関門と言っても過言ではありません。

先輩合格者
先輩合格者

ここで4割近くの受験生が脱落します・・・

しかし、ちょっと対策するだけで1次試験は最も簡単に突破できます。

なぜならば、東京都庁キャリア採用の受験者は筆記試験の対策を疎かにしがちだからです。

働きながら受験する人が多く、筆記試験の対策をする時間が取れない人が多いので、試験問題を、少し力を加えて対策するだけで大きな差を付けることができます。

おまけに、1次試験の成績は2次試験まで持ち越せます。

2次試験の合否は1次試験の成績と2次試験の成績を合算して決まるからです。

つまり、プレゼンや面接が苦手な人でも1次試験で大きく貯金できるということです。

では実際に1次試験はどんな内容なのか見ていきましょう!

書類選考

東京都庁キャリア採用では申し込み段階で「職務経歴書」と「エントリーシート」を書いて提出しなければいけません。

ただの履歴書かと思いきや、専門性を発揮した経験や志望理由、自己PRなども書く必要があります。

実物を見てみましょう。

東京都職員採用キャリア活用採用選考より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html
東京都職員採用キャリア活用採用選考より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html
東京都職員採用キャリア活用採用選考より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html
先輩合格者
先輩合格者

かなり盛りだくさんですね・・・

この書類作成の手間があるからこそ、東京都庁キャリア採用の倍率が低く抑えられているといっても過言ではありません。

例年、募集案内開始から申込締切まで約1ヶ月半あります。

それだけの期間に書き上げるのは、かなりハードだと思いますが攻略する秘策があります。

それは、例年内容が同じなので、募集案内開始前から書き始めることです。

ここで書いた内容が面接試験で使われますので、直前に慌てて作ったものだと、面接の際に非常に困ります。

したがって、面接を見据えた戦略的な内容を余裕をもって仕上げることが重要です。

注意点は以下の通りです。

  • 提出後の差し替えはできない
  • 返却されないので、必ずコピーを取っておくこと
  • 面接(2次試験、3次試験)の参考書類として使われる

書き方のコツとしては、即戦力をアピールすることです。

なぜならば、東京都庁キャリア採用は「主任」という実務のエース職で採用されるからです。

通常ならば昇任試験に合格しなければ就けない職であり、実務に数年携わった職員でなければ主任になることはできません。

したがって、東京都庁キャリア採用ではこうした「主任」レベルの即戦力をアピールすることが必要です。

教養試験

一般的な公務員試験とほとんど変わらないスタンダードな内容です。

東京都庁Ⅰ類採用(大卒程度)試験と出題範囲は同じですが、難易度は低めなのが特徴です。

したがって、 東京都庁 Ⅰ類採用(大卒程度) の過去問集を使って対策するのがいいでしょう。

東京都庁は、過去問や他の試験区分から問題を借りてくることが非常に多いので、過去問対策が最強の対策になります。

おすすめはやはり定番の「過去問500」です。Ⅰ類のレベルに慣れると経験者採用の教養試験は楽勝になりますので、高地トレーニングのような感覚で実力をつけることができます。

まずは過去問を解いて感覚をつかみ、その上で参考書で補強する流れが良いでしょう。

論文

東京都政が取り組むべきことについて、あなたの考えを1,000~1,500字で論じます。

過去の出題文は以下の通りです。

【令和3年度】

将来にわたり豊かさにあふれる持続可能な都市の実現に向けて、環境との共生とデジタル化による利便性を兼ね備えた東京をつくっていくために、都が取り組むべきことは何か、あなたの考えを述べよ。

東京都職員採用キャリア活用採用選考より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html

【令和2年度】

世の中の様々な変化、変革に対応し、東京が更なる進化を遂げるため、都が取り組むべきことは何か、あなたの考えを述べてください。

東京都職員採用キャリア活用採用選考より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/rw03/section-ca.html

【令和元年度】

令和元年度「誰もがいきいきと生活できる、そして、活躍できる都市・東京の実現に向けて、東京都が取り組むべきことは何か、あなたの考えを述べてください。」

東京都職員採用試験問題の公表より(https://www.saiyou2.metro.tokyo.lg.jp/pc/selection/answer/

例年、東京都がその時に掲げている方針について、どう取り組むべきか、あなたの考えを述べるよう求められています。

注意したいのが、あなたの職務経歴や自己アピールは不要だということ。

キャリア採用なので、つい自己アピールしてしまいがちですが、あくまで論文なので、テーマについて客観的に論じる必要があります。

また、東京都の権限、強み、弱みを理解して論じなければなりません。

たとえば、東京都は条例を作れる強力な権限をもっていますが、立法権はありません。にもかかわらず法律による規制などを論じてしまうと「空想論」になってしまうので一発アウトになってしまいます。

始めはコツがいりますが、書けば書くほど整った文章を短時間で書けるようになるので、出題されそうなテーマを吟味して練習することをおすすめします。

専門試験

応募した職種に応じた専門知識について、記述式で回答します。

たとえば、ICT職の場合、令和3年度は次のような出題でした。

令和3年度ICT職

(1)次の(ア)~(ウ)について説明せよ。
 (ア)SSID
 (イ)クライアントサーバシステム
 (ウ)ソフトウェア開発におけるリバースエンジニアリング
(2)次の問いに答えよ
 (ア)システム開発時における要件定義について説明せよ
 (イ)RSA方式における暗号化と複合の仕組みについて説明せよ
 (ウ)ソフトウェアのテスト手法であるブラックボックステスト及びホワイトボックステストについて、両者の違いに言及してそれぞれ説明せよ

※その他の職種の出題についてはこちらからご覧ください。

その業界にいれば知っているけど、説明となるとちょっと難しい、絶妙なラインだと思います。

全部完璧に書ける必要はありません。半分くらいかければ十分です。

ポイントは「素人にも分かるように説明できること」。

都庁は専門外の人が多いので、そういった人と協働するために専門用語を嚙み砕いて説明できる能力が求められるからです。

なお、専門試験は職種に応じて指定された資格を保有していれば免除されます。

しかも、免除の場合は専門試験が最高点の扱いになります。

たとえばICTの場合、以下資格があれば専門試験が免除されます。

  • ITストラテジスト
  • システムアーキテクト
  • 情報処理安全確保支援士
  • 技術士(情報工学、総合技術管理)
  • システム監査技術者
  • プロジェクトマネージャ
    ※その他職種の免除資格はこちらをご覧ください。

ただ、いくら免除されるからといっても高度な資格ばかりなので、東京都庁キャリア採用のために勉強して取得するのはお勧めできません。

専門試験よりも、論文やエントリーシートの方が評価されると見込まれますので、そちらに注力する方が確実です。

第2次試験

プレゼンテーションを含む個別面接を行います。

第3次試験では「人物」のみが採点基準ですが、第2次試験では主に「職務経験」と「専門知識」が問われます。

プレゼンテーションの課題は次の通りです。

 あなたが、東京都職員になったら、当該採用区分に求められる専門性や経験を活かして、都政にどのような貢献ができると考えていますか。
 あなたが、民間企業等で培った専門的な能力や職務経験上の実績を十分に踏まえ、具体的な提案をしてください。

令和3年度 東京都キャリア活用採用選考≪第2次選考におけるプレゼンテーションについて≫ より(https://www.saiyou.metro.tokyo.lg.jp/saiyou2021/info_ca/03_presen.pdf

これを、

  • 5分以内のプレゼンテーションで
  • A4判・横長1枚(片面)で
  • プロジェクターの使用不可、紙のみで
  • 手書き不可で

行う必要があります。プレゼンテーションの後は、普通に面接が始まります。

A4の紙1枚でまとめる必要があるので、読みやすく、分かりやすい内容にする必要があります。

注意したいのが、受験申込時に提出した「職務経歴書」「エントリーシート」と矛盾が無いようにすることです。

先輩合格者
先輩合格者

矛盾があると大きなマイナスです!

プレゼンテーションシートを作る際はゼロからではなく「職務経歴書」「エントリーシート」を参考に作成すると間違いありません。

プレゼンテーションのコツは、現実的な貢献を納得感をもって伝えることです。

採用面接では、つい大きなことを語ってしまいがちですが、行政の採用面接の場合は、「本当にできるのか?」が強く問われます。

「あれもできます、これもできます」よりも、「これまでの経験から、これは着実にできます。一方で、これはまだ未経験なので勉強します」といったスタンスの方が好まれます。

なお、2次試験の合否は1次試験の成績を合わせた総合点です。

したがって、プレゼンテーションが苦手でも得意でも、1次試験の成績次第で逆転が起きます。

第3次試験

個別面接の一発勝負です。

第2次試験とは違い、人物面重視の面接です。

ここを突破すればついに採用内定です!

実は、3次試験が最も簡単です。というのも、3次試験受験者の約75%も突破できるからです。

いわゆる、「ヤバい奴を落とす面接」ともいわれているので、よほどミスが無い限り合格できるでしょう。

ただし場合によってはガッツリ圧迫面接もされることもあるようなので、油断は禁物です。

3次試験は「落とすための試験」ではないので、リラックスして臨みましょう。

予備校は必要か?

公務員試験の予備校に通うかどうか迷っている方もいるかもしれません。

結論から言うと、予備校に通う必要は一切ありません

なぜならば、社会人が予備校に通う時間はほとんどありませんし、予備校に行かずとも独学で十分合格できるからです。

また、多くの予備校は新卒向けの講座がメインなので、社会人採用向けの講座が片手間で無駄が多い印象があります。

さらに最近では、予備校以外の教材が非常に充実しているので、それを用いて対策するのが主流となっています。

もし既に退職されており、時間もお金も十分にあるのなら予備校に通うのもありでしょう。

まとめ

数ある経験者採用のなかでも、東京都庁キャリア採用は採用人数が多いため非常に倍率が低いのが特徴です。

東京都庁といえば誰もが憧れるエリートなので、社会的信用が非常に高い職です。

自身を持っておすすめできるので、ぜひトライしてみてください!

それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!