特別区の区面接について徹底解説!各区でこんな試験をします。

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「区面接って何やるのかよく分からないなあ…」

 

特別区公務員を目指す人がかならず一度は持つ悩みではないでしょうか?

先輩合格者
先輩合格者

区面接についての情報が少なすぎて受験のとき苦労しました。。

多くの受験生から区面接について問い合わせを受けていますので、今回は他では聞けない「区面接」について徹底解説します!

特に、各区がどういった試験を行うのか気になる方も多いと思いますので、ここだけで公開していきます。

特別区独特のシステムなので、ここでしっかり押さえておきましょう!

区面接の流れ

まずおさらいですが特別区の公務員になるためには次のステップを踏む必要があります。

  1. 特別区採用試験の受験申込
  2. 特別区採用試験を受験
  3. 特別区採用試験に合格
  4. 各区面接の受験
  5. 各区面接の合格(内定)

ここでは特別区採用試験に合格した後に待ち受ける、各区面接から各区面接の合格(内定)までの流れについて解説します。

 

流れとしては次の図の通りです。

①から順に解説します。

①採用候補者名簿に登録

特別区採用試験に合格すると「採用候補者名簿」というものに登録されます。

合格者一覧だと思って頂いて大丈夫です。これは特別区人事委員会しか閲覧できません。

受験生側で必要な作業は一切ありません。合格すれば自動で登録されます。

 

②区への提示

「採用候補者名簿」から各区へ、得点が高い順に提示されます。

提示とは、合格者を区に推薦することです。

その際、原則として採用候補者が申込時に記入した第1希望の区へ提示されます。


当然、人気の区は定員以上に希望者が集中しますので、順位によっては希望どおりに提示されないことがあります。

受験生側で必要な作業は一切ありません。

 

③区からの連絡

区は②で提示された合格者に対して区面接の案内連絡をします(電話と郵送)。

合格者はここで、その区の面接を受けるか、辞退するか選びます。

なお、何も応答しない場合は採用候補者名簿自体から削除されてしまいます。削除されると、それ以降区面接の挑戦権が一切無くなるので、辞退する場合でも必ず連絡が必要です。

ちょっと一息

区面接の案内と一緒に、「面接カード」や「履歴書」も郵送されます。

ほとんどの場合、特別区2次試験の面接カードに書いた内容でカバーできます。

ただし、区によってはそれ以上の内容を要求することもあります。

特に大田区は例年、大枠の設問が7つほど用意されているため、面接当日までにしっかり書かなくてはいけません。

④区面接

③で案内があった日時、場所で区面接を行います。

原則、その区の本庁舎で行われます。

区面接は、ほとんどの場合個別面接1回のみですが、区によってはグループワークを課すところもあります。

各区がどんな試験を行うのかは、この記事の後半で紹介します。 

 

⑤合格通知(採用内定)

区面接の結果、採用内定となった場合は区から採用内定連絡があります。

これでようやく採用内定になります!

その後は、内定式などの案内があります。

 

⑥辞退、⑦不合格

③で区からの提示を辞退した場合と④の区面接で不合格だった場合は、再び①に戻り、②~④までを繰り返します。

つまり、次の区からの面接案内連絡を待つことになります。

相当珍しいケースですが、欠員状況によっては提示されず、その結果、どこにも採用されない場合もあります。特別区採用試験に合格したのにもかかわらず内定無もあり得るということです。

したがって、できるだけ辞退せずに真摯に臨むことをおすすめします。

なお、経験者採用2級職ではこのループがありません!一発勝負です!

とはいえ、ほぼ意向確認の場という扱いですのでよっぽどのことがない限り不合格はありませんので安心してください。

 

区面接に関する疑問を解決!

どこの区から連絡がくるのか?

これは気になりますよね。できることなら希望区から連絡がきて欲しいものです。

結論から言うと、上位合格者から順に、受験申込の段階で書いた希望通りに各区へ提示されます。

人気の区に採用されるためには上位合格する必要があるのは、これが理由です。特別区の採用倍率は1類なら5倍~6倍ですが、上位合格して希望区に行くにはさらに倍率は跳ね上がります。

たとえば、一番人気のX区の採用予定人数は40人だったとします。合格者2000人のうち、200人がX区を第一希望にしていた場合、X区の倍率は単純に5倍ということになります。つまり、特別区採用試験の倍率に加え区面接の倍率も考慮すると、他の人気自治体をはるかに上回る倍率ということになります。

特別区が公表している倍率は「特別区採用試験の倍率」であり、「区面接の倍率」は考慮されていない点に注意が必要です。

なお、こちらの記事では倍率を次の通り予想しています。

採用予定人数
(令和3年度)
人気度予想倍率
千代田区14S8.57
中央区25A4
港区10A10
新宿区24C3.33
文京区25B2.4
台東区31D1.29
墨田区24C3.33
江東区40C2
品川区39B1.54
目黒区33A3.03
大田区112A0.89
世田谷区67S1.79
渋谷区33S3.64
中野区46C1.74
杉並区54A1.85
豊島区19B3.16
北区38C2.11
荒川区15D2.67
板橋区41D0.98
練馬区55S2.18
足立区58C1.38
葛飾区40D1
江戸川区26B2.31

もし区面接がだめだったらどうなるのか?

経験者採用2級職以外は区面接で不合格だった場合、次の区からの面接案内連絡を待つことになります。

それで合格ならその区に採用、だめならまた別の区から試験の連絡がくる。という繰り返しです。

特別区採用試験には合格しているので、よほどのことがない限りいずれどこかの区、もしくは組合には採用されます。しかし、毎年数人は採用漏れが発生しています。

 

チャンスは最大7回

区への提示は、全7回まであります。したがって、区面接のチャンスは最大7回まであるということです。

特別区採用試験の合格発表後、すぐに1回目の提示があるので、合格の余韻に浸る間もなく区面接のオファーが来ます。

令和3年度Ⅰ類採用の提示スケジュールを確認しましょう。

令和3年度区面接提示日程
  • [1回目] 令和3年 07 月 27 日 (試験区分:土木造園(土木)、土木造園(造園)、建築、機械、電気)
  • [1回目] 令和3年 08 月 04 日 (試験区分:事務、福祉、心理、衛生監視(衛生)、衛生監視(化学)、保健師)
  • [2回目] 令和3年 10 月 12 日
  • [3回目] 令和3年 11 月 19 日
  • [4回目] 令和3年 12 月 16 日
  • [5回目] 令和4年 01 月 17 日
  • [6回目] 令和4年 02 月 07 日
  • [7回目] 令和4年 02 月 22 日

たとえば1回目の区面接で不合格、もしくは辞退したならば、次の区から連絡がくるのは10月12日以降です。
それまでは連絡がきません。

「8月20日に不合格通知が来た。9月後半になっても次の連絡がこない!どうしよう!」といった受験生が毎年いますが、このスケジュールを見ると当然です。

次の提示は10月12日なのでそれ以降にならなければ提示はありません。

したがって、このスケジュールを知っていれば次の区から何日も連絡がこないという無用な不安をなくすことができます。

 

ただし、スケジュール通りに提示されるわけではない

ただし、このスケジュールの順番通りに提示されないことが稀にあります。

たとえば、1回目の区面接で不合格だったとします。

すると、次回の提示は2回目の10月12日…かと思いきやそうではない場合があります。

2回目はどこにも提示されず、3回目の11月19日に急にどこかの区から面接連絡が来ることもあります。

つまり、提示スケジュールを1、2個飛ばして次の提示スケジュールで連絡が来ることもあるのです。

次回の提示スケジュールを過ぎても、次々回以降で提示されることもあるので、最後まで諦めないことが重要です。

受験生にとっては今どういった提示状況なのかわからないので、正直にいって不親切な試験設計です。とはいえ、試験制度はどうすることもできませんので受け入れるしかありません。

たとえ区面接で不合格になったとしても、特別区採用試験に合格している以上、ほぼ確実にどこかの区に採用されますので、自信を持って次の区面接に臨んでください。

 

希望じゃない区から連絡が来たから、辞退したい

オファーが来た区がよほど気に入らない等の事情がない限り、真摯に区面接に臨むことをおすすめします。

というのも、基本的にはあなたの希望と順位を考慮し、最も適切な区から順に電話がかかってきます。したがって、辞退すればするほど希望とはかけ離れた区から連絡がくることになる可能性が高いです。

先輩合格者
先輩合格者

ただし、実際には辞退する人は結構います。

本当に行きたくない区なら思い切って辞退する権利は当然あります。

採用されたら定年まではたらくことになる自治体なので、妥協できない気持ちはよくわかります。したがって、絶対に行きたくない区から連絡がきたら素直に辞退すべきです。

絶対に行きたくない区ではたらくのは苦痛でしょうし、区からしてもできるだけ希望に近い人を採用したいはずです。 

特別区はそれぞれ全く違った特色がありますので、絶対行きたい区もあれば、絶対に行きたくない区もあるでしょう。その点はしっかりとした意志を持って臨んでください。

 

区面接の対策

ほとんどの区は個別面接を一度だけ行いますが、集団討論を課す区もいくつかあります。

人物中心の面接に加えて、その区についての知識を問われることが多いです。

したがって、その区に対する事前調査は必須です。

区に関する知識は、一般的な公務員試験の面接対策ではカバーできない細かい対策が必要です。区のホームページや区議会ホームページを見て、事前に対策しておくことが重要です。

また、各区評価基準が異なります。

ある区は大学新卒を優先、ある区は社会人経験がある既卒を優先、ある区は真面目な人物を評価、ある区は行動力がある人を評価…といったように、ばらばらです。各区の採用ページに求める人材像が載っているので、確認すると良いでしょう。

重要なのは、特別区採用試験の順位がいいからと言って有利になるとは限らないということです。

各区が求める人材≠特別区採用試験で上位の人材 なので、油断は禁物です。

区面接こそが本番

人気の区を受ける場合、区面接に呼ばれたからといってもまったく安心できません。 

むしろ区面接が本番とも言えます。

なぜなら優秀な上位合格たちの中から勝ち抜く必要があるからです。

また、第一提示で大半の人数が内定しますので第一提示に命懸けで臨むことが求められます。

次で公開している各区の試験をよく確認し、万全な対策をして臨みましょう。

各区の試験について公開!

公にされていませんが、合格者たちから聞いた過去の試験実績をここだけでお教えします!

例年同じ内容なので、希望区の内容を把握しておきましょう。特に集団討論がある区は対策が必須です。

例年の試験内容
足立個別面接
荒川個別面接
板橋個別面接
北区個別面接
品川個別面接
渋谷個別面接
新宿個別面接
世田谷個別面接
台東個別面接
千代田個別面接
練馬個別面接
港区個別面接(若手職員との面談もあり)
目黒個別面接
墨田個別面接+職員と1対1で面談
豊島個別面接+集団討論
大田個別面接+集団討論
葛飾個別面接+集団討論
江東個別面接+集団討論
文京個別面接+集団討論50分
杉並個別面接+プレゼン・集団討論
中央個別面接+集団討論
中野個別面接

個別面接だけではなく、集団討論もある区は非常に対策が難しいです。

とはいえ、集団討論はコツさえつかめば一気に上達して他の受験生と差をつけることができます。

対策方法

区面接を特別区採用試験の延長だとみなしている受験生はやや注意です。

というのも、各区が求める人材≠特別区採用試験で上位の人材、つまり特別区採用試験の順位がいいからと言って有利になるとは限らないからです。

したがって、特別区採用試験の延長として同じ対策をしていると痛い目を見る可能性があります。

特別区は各区独立した自治体なので、欲しい人材も評価基準も当然、異なります。

その証拠に、区面接でグループディスカッションを課す区もあれば、面接カードをビッシリと書かせる区もあり、多種多様です。

では、どう対策したらいいかというと、やはりその区に対して徹底的に研究することに尽きます。

実際に区を散歩してみたり、区報をもらって読んでみたり、区議会ホームページを覗いてみたり、細かいことですが、そういった積み重ねが非常に大事です。

区面接でも、区を訪れたことはありますか?区を歩いてみて課題はなんだと思いましたか?といった質問がされることがあります。

他にも、

・区のどんなところが好き?
・何が課題だと思う?
・気になった施策を3つ挙げてみて
・どこが強みだと思う?
・どこが弱みだと思う?

といったことが非常によく聞かれていますので、受験する区の下調べは必須です。

表面的なイメージや知識だけでは評価を得ることは当然、難しいので綿密に研究した成果を示すことが求められます。

そのためには、区ホームページや各種計画類、データを研究することが必要です。

また、特別区対策の定番をつかって区面接対策するのも間違いありません。

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特別区ダッシュボードは特に必見です。特別区の職員になった後も重宝するレベルです。

まとめ

区面接は特別区独自の採用方式ですので、対策はしっかりしておきましょう!

ほとんどの場合、特別区2次試験と合格発表後から数週間以内に行うため、面接力を衰えさせないことが重要です。

したがって、面接力は維持しつつ、その上で区独自の研究を深めていくことが求められます。

内定まであと一歩、油断せず、妥協せずに全力を尽くして合格を勝ち取ってください!

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