特別区の人気区はどこ?区ごとの倍率と受かりやすい区について徹底考察!

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特別区の志願者にとって、人生を左右するのが「希望区選び」。

わたしも申込期限ギリギリまで悩みました!

特別区はそれぞれ独立しているので、採用後に別の区に移ることはできません。

特別区では、試験成績が良い人から順に希望区を受験することができます。

ですので、人気区を希望するなら好成績を収めなければ受験のチャンスすら与えてくれません。

そうなると、自分が志望している区の人気度はどうなのか気になりますよね。

あえて人気区を避けることで、手堅く合格したいという方もいらっしゃるでしょう。

そこで今回は、人気区はどこか?区ごとの倍率はどのくらいか?様々なデータか考察していきたいと思います!

特別区の人気区はどこか?

まず大前提として、区ごとの志望者数は公式からは一切明かされていません。

したがって、人気区はもちろんのこと、区ごとの倍率も不明となっています。

しかし、手掛かりが何も無いわけではありません。

合同説明会、各区の人事行政データやリサーチから、精度が高い予測を立てることができます。

特別区合同説明会での人気度

毎年1月頃、23区合同で大規模な説明会が行われます。

実はこの合同説明会、人気区とそうでない区が客観的にはっきりと分かる非常に残酷な(有益なイベントなのです。

その理由を説明します。

合同説明会は、それぞれの区が個別のブースを作り、参加者は説明を聞きたい区のブースに集まるシステムになっています。

各区が同時に説明会を開くというシステム上、参加者でごった返す区もあればスカスカの区もあり、人気が一目瞭然となってしまいます。

人気区は、説明会が始まる前から行列ができるほどです。

ブースには定員がありますので人気区の参加者は数十分前から並び始めます。

一方で不人気の区は、区職員があの手この手で参加者を説明会へと誘導しようと頑張る姿が見えます。

先輩合格者
先輩合格者

悲しいかな、この説明会では各区の人気不人気がかなりはっきりと分かってしまいます。。

実際に参加した経験やアンケートから、ざっくりと次のような傾向が見て取れました。

人気度区(専願の江戸川区は除く)
大人気千代田、港区、世田谷区、杉並区
人気渋谷区、墨田区、豊島区、板橋区、文京区
まあまあ目黒区、品川区、練馬区、新宿区、中野区、大田区
普通江東区、中央区、足立区、北区
うーん荒川区、台東区、葛飾区

実際の来場者数データはそれぞれの区だけが持っているので、あくまで感覚値だということをご承知おきください。

ちなみに、わたしは合同説明会に参加したことで志望区がガラッと変わりました。

開場と同時にまっさきに第一志望の区の説明会に参加したのですが、いまいち自分のイメージとは違ったのです。

こういってはなんですが、参加者に対してかなり尊大な態度で、資料から段取りまで非常にテキトーな説明会でした。

なにより、職員から活力を感じませんでした。

一方、時間が余ったので、まったく選択肢になかった区の説明会にも参加したのですが、これが先ほどの区とは真逆でした!

職員が生き生きとしており、政策や展望も非常に興味深いものでした。

結果、第一希望だった区には一切興味を無くし、まったく志望していなかった区を第一希望として受験申込にも書きました。

結局、事前に考えていた志望3区がすべて変わりました。

合同説明会によって志望区が変わったという人は非常に多いです。

開催が1月なのでまだまだ迷いがある時期というのもあるでしょう。

こういったケースもあるので、合同説明会での人気と、申込時点での人気は必ずしも合致しないと言えそうです。

統計から予測する

特別区を受験する全員に希望区を聞くことができれば正確な人気区ランキングを作れますが、現実的にそれは難しいところです。

そこで、推計統計学の標本調査を使います。

母集団(受験者数)を9,000人とすると、理想的なサンプル数は約400人です。

すなわち、特別区Ⅰ類事務の場合、受験生400人に希望区を聞けば、全員に聞いた場合とほぼ同じ結果が得られるということです。

そこで、当サイトでは希望区アンケートを行っております。

お答えいただくと2018~2023年の過去5年間の総合順位が表示されますので、ぜひやってみてください!

希望3区調査
調査結果は公表などに活用させて頂きます。

令和5年度受験の特別区Ⅰ類アンケート結果は以下の通りでした(回答総数2,061)。

※Top5は僅差だったので統計誤差を考慮してあえて順位は載せていません。

希望度Top5(順不同)
第一希望千代田、世田谷、文京、板橋、港
第二希望中野、港、大田、新宿、品川
第三希望品川、文京、練馬、板橋、港
先輩合格者
先輩合格者

令和5年度は港区の採用予定人数がとても増えたので、人気もアップしていますね!

先輩合格者
先輩合格者

千代田区の人気は相変わらず根強い!

けれど、第二、第三志望に書いた人は少ないみたいです

令和5年度の経験者採用の結果はつぎの通りでした。

希望度Top5(順不同)
第一希望渋谷、杉並、豊島、千代田、世田谷
第二希望豊島、千代田、新宿、渋谷、板橋
第三希望渋谷、豊島、千代田、練馬、港
先輩合格者
先輩合格者

渋谷区、豊島区の人気が高いですね!

チャレンジングな施策が多いからでしょうか

先輩合格者
先輩合格者

杉並区、千代田区も毎年ランクインしていますね

あくまで参考値になりますが、かなり実態と近いと思います!

特別区の受験者は、ゆかりのある区を選ぶ傾向がある

どんなところか想像もつかないし、興味もない。そんな縁もゆかりも無い区を志望する人はいないでしょう。

志望区として書けるのは3つまでなので、少なくともその内一つには、何らかのゆかりがある区を選ぶ傾向があります。

たとえば、住んだことがある区、よく遊びに行く区、テレビなどで見聞きして興味を持った区、といったように何らかのポジティブなかかわりが志望区を決める要因になります。

そうした理由の中でも特に強力なのが、所属している大学の所在地です。

出身大学のキャンパス所在地を志望区3区の一つに入れるケースは極めて多いです。

特別区志願者のボリュームゾーンは、いわゆるMARCH(明治大学、青山学院大学、立教大学、中央大学、法政大学)の文系学部なので、それらの主要キャンパス所在地と照らし合わせると人気の区が浮かび上がります。

大学
明治大学杉並区、千代田区
青山学院大学渋谷区
立教大学豊島区
中央大学文京区
法政大学千代田区

確かに、ほかの調査でも人気が高いと予測されている区が並んでいますね。

たとえば渋谷区役所には青山学院大学や國學院大学の出身者が多いと聞きますが、やはりキャンパスがある区を選ぶ人は多いようです。

長い期間を過ごした土地ですから愛着が湧くのは当然ですし、出身大学が近くにあると何か安心感が生まれます。

少なくとも第三志望以内にキャンパスの所在区を入れるケースが多いようです。

特別区の人気区=倍率が高い区 ではない!

さて、様々な角度から人気区を調査してきましたが、1点だけ注意すべきことがあります。

それは、人気区だからといって倍率が高いわけではない」ということです。

なぜならば、それぞれの区で採用人数が大きく異なるからです。

実際に最近の採用予定人数を見てみましょう。

令和6年度令和5年度増減
大田区84840
世田谷区1458362
北区4664-18
杉並区67661
葛飾区72702
渋谷区5162-11
足立区70637
文京区51456
中野区482523
板橋区605010
新宿区3450-16
練馬区50455
港区5367-14
品川区665214
中央区3240-8
目黒区43412
台東区301713
豊島区3046-16
江東区966630
墨田区2840-12
千代田区38371
荒川区2025-5
江戸川区903456

たとえば、世田谷区は昔から人気区と言われていますが、採用人数が多いので実際の倍率はそこまで高くはないかもしれません。

一方で、千代田区も同じく人気区ですが、採用人数は世田谷区よりはるかに少ないです。

つまり、非常に高い倍率であると予想されます。

ちなみにほとんどの区は、採用予定人数よりも多く採用します。

たとえば、葛飾区や江戸川区は採用予定人数よりもかなり多い人数を採用することで有名です。

一方で、採用予定人数よりも少ない人数しか採用しないケースもあります。

たとえば、文京区や港区は、採用予定人数よりも少ない人数しか採用しない年がけっこうあります。

ふつうは辞退者を見越して余裕をもった人数を採用しますので、予定人数を割るのは珍しいことです。

何かしらの事情があったのかもしれませんが、もしかすると、予定人数を割ってでも、本当に優秀な人材しか採用しないという方針があるのかもしれません。

特別区の区ごとの倍率と受かりやすい区はどこか?

受験生にとって一番気になるのはやはり倍率だと思います。

そこで、これまでの調査を総合して区ごとの倍率(難易度)を割り出しました。

こちらが令和6年度の区面接における予想倍率になります。

人気度予想倍率
世田谷区S1.1
杉並区S2.4
渋谷区S3.1
港区S3.0
千代田区S4.2
大田区A1.7
文京区A2.7
練馬区A2.8
目黒区A3.3
豊島区A4.7
中野区B2.5
新宿区B3.5
品川区B1.8
中央区B3.8
江戸川区B1.3
板橋区C1.7
台東区C3.3
江東区C1.0
墨田区C3.6
北区D1.7
葛飾区D1.1
足立区D1.1
荒川区D4.0

人気度SABCDの順で人気が高いとする。
志願者がS=160人、A=140人、B=120人、C=100人、D=80人いるとすると、計2,820人となり、組合を除いた実際の最終合格者数と近似する。

あくまで予測ですが、実感値としてしっくりくる方も多いと思いますので、参考としての価値は高いと考えます。

特別区の人気区、受かりやすい区に合格するためにやること

正直なところ、区の倍率は受験生にとって重要な情報なので特別区は公表すべきだと思います。

わたしが特別区の採用担当とはなす際に何度も提言していますが、すべての区に人材を行きわたらせるために仕方がないそうです。

そうはいっても希望区選びはあなたの将来を決める重要なポイントですので、この記事が少しでも手掛かりになれたなら嬉しいです。

区によって人気の差はありますが、特別区はとてつもなく待遇が手厚いうえに、転勤が無いのでライフプランをしっかりと立てることができます。

ですので、どこで働くにせよ合格を勝ち取れば素晴らしい生活が待っています!

一方で、合格するためには最も配点が高いと言われている論文を避けては通れません

正直なところ、わたしが受験生のときに一番苦手だったのが論文です。

試験本番の疲れと緊張の中で、出題テーマを読んで、課題を整理して、解決策を考えて、構成を組み立てて、時間内に書き上げる。

正直言って、かなり無茶なことが求められていますよね・・・

そこで先輩合格者の教えから、「あらかじめ論文テーマに対して解答集をインプットしておいて、試験本番ではアウトプットするだけ」という作戦をとりました。

この作戦を使うことで、論文の出題文を読んで「ああ、このテーマね。それならこう書けば正解だ」と反射的に答えることができるようになりました。

つまり、論文を択一試験のようにスラスラと反射的に答えられるようにしたのです。

この「論文の択一試験化」のおかげで論文の不安がまったく無くなり、本番でも余裕をもって解けたことで合格を勝ち取れました。

解答集をインプットすることで、反射的にスラスラ書ける「論文の択一試験化」は、ここ数年多くの合格者に人気の方法なので非常におすすめです。

インプットにつかえる定番の解答集はこちらです。出題の確率が高くて難しいテーマの「デジタル化推進」が無料で全公開されているので、合格するためにも必ず見てください。

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論文はその時のコンディションや出題テーマによって大きく点数が揺らぐ科目なので、解答をいくつも覚えておくことでかなり安定するのが非常におおきなメリットです!

それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!