特別区の勉強時間は1ヶ月で十分?合格体験記から徹底分析します。

tips
tips特別区Ⅰ類採用
 
\フォローする/

特別区に合格するためには、どのくらい勉強時間が必要か気になりますよね?

結論から言うと、超短期で合格できる人もいますし、長期間でも残念な結果になる人もいます。

なんだか曖昧な言い方になってしまいましたが、試験合格には必要な要素は多岐に渡るので、一概に何ヶ月とは言い切れないのが正直なところです。

とはいえ、合格者たちの実績を集計すれば、おおよそ合格に必要な勉強時間が分かります。

そこで今回は、各区がイベントで配布している合格体験記、予備校の合格体験記、私自身と同僚たちの合格体験から特別区の合格に必要な勉強時間を割り出していきます!

また、合格体験記から見えてきた、勉強期間ごとに行うべき対策も併せて紹介します!

合格体験記から読み解く特別区合格に必要な勉強時間

早速ですが、過去の合格者100名以上の勉強時間を集計した結果がこちらです。

もちろん年度によって難易度が異なりますし、サンプル数の問題もあるので、あくまで参考になります。

とはいえ、おおよその特徴が見て取れます。

まず、勉強期間のボリュームゾーンは12ヶ月前後であることが分かります。

公務員試験勉強は1年かかると言われますが、特別区採用試験も例外ではないようです。また、このゾーンの人は他の試験も併願するケースがほとんどでした。

一方で半年未満で合格した人は全体の20%、3ヶ月未満で合格した人は10%ほどでした。

これは他の公務員試験と比べるとかなり高い割合です。特別区は短期合格しやすい試験だと昔から言われていますが、それを裏付ける結果となりました。

また、4ヶ月未満で合格した方は特別区だけ受験するケースがほとんどだという特徴がありました。

やはり、特化して勉強すれば短期間でも十分合格できる試験だと言えそうです。

【勉強期間別】合格するための効率的な勉強方法

合格体験を分析して気付いたのが、勉強期間によって受験生の考え・行動がまったく異なること。

たとえば勉強期間が2ヶ月しかない人と1年以上ある人では、抱える悩みや勉強アプローチが全く違いました。

そこで、期間ごとに抱える悩みと合格者はどう対策したのかをお伝えします。

と、その前にまずは大前提となる特別区試験の特徴について確認しましょう。

まずは特別区試験の特徴を理解する

特別区採用試験にはある特徴があります。

それは、論文の配点比率が異常に高いこと。

特別区の配点比率は公表されていませんが、大量のデータを基に当サイトでは上記円グラフの通り予測しました。

  • 教養+専門の点数が5割以下でも合格者がいる。
  • 教養+専門の点数が8割以上でも不合格者がいる。
  • 某大手予備校の予測も同じく「教養:専門:論文=1:1:3」
  • 教養+専門が満点近くても、論文がいまいちだった受験生は上位20%合格に入れなかった。
  • 教養が満点近く、専門が壊滅状態でも合格者がいる。
  • 逆に、教養が壊滅状態、専門が満点近くでも合格者がいる。
  • 特別区は1次試験実施から1次試験合格発表まで1ヶ月半以上ある(通常の公務員試験は2週間程度)。これは、論文を一人一人じっくりと見て採点しているからだと考えられる。

つい教養試験や専門試験ばかり勉強してしまいがちですが、特別区合格を目指すならば、論文に力をいれて勉強するのが正しいといえます。

教養+専門が3.5割でも合格した方がいますので、もし試験までに時間が無ければ論文だけを徹底的に対策すべきでしょう。

逆に言うと、いくら教養科目・専門科目をバッチリ対策したところで論文がおろそかなら非常に厳しいということになります。

この前提を踏まえた上で、勉強時間ごとのアプローチを見ていきましょう。

勉強時間が1年以上ある場合

1年以上あれば合格するために十分な勉強時間を確保することができます。それだけでなく、上位合格も狙えます。

特別区は試験の成績順に希望区への挑戦権を獲得できるシステムなので、上位合格できれば希望区に採用される可能性も高まります。

基本的には、勉強時間が長ければ長いほど有利なので1年以上あれば余裕で合格できるかと思いますが、実は油断禁物です。

代表的なリスクは2つあります。

①モチベーションの低下

1年以上あると、勉強のモチベーションを長期間維持することが難しいので途中で燃え尽きてしまう恐れがあります。事実、1年以上あっても残念な結果になってしまう人はいます。

合格体験記を分析すると、モチベーションが下がる時期は必ず来るようです。多かったのが3月。試験目前ではあるが、まだ1ヶ月以上の余裕がある、という曖昧な状況が耐えられないそうです。

また、ほとんどの方は他の公務員試験も併願しているので、特別区試験の後も立て続けに試験があります。そのため、5~7月は息つく暇もないのでかなりストレスになるそうです。

こうした状況に対し合格者は

  • キッパリと勉強を忘れて遊ぶ!
  • 希望区を訪れてモチベーションを上げる
  • 自分なりのストレス解消法(スポーツ、音楽、食事等)を満喫する

といった対策で乗り切っていました。いずれも勉強から思い切って離れることがコツです。

②論文をおろそかにする

もう一つのリスクが、教養試験、専門試験に注力しすぎて論文をおろそかにしてしまうこと。

1年以上勉強期間があれば、教養試験、専門試験がスラスラ解けるようになってくるので、面白くてついそればかりやってしまいます。何度も繰り返し同じ問題を解くので勉強の負担も軽いです。

一方で論文は負担が大きい。インプット時間もアウトプット時間も大きいです。しかも、教養試験、専門試験と違い、正解不正解がはっきりと分からないストレスもあります。

そうなると、ついつい楽な教養試験、専門試験の勉強に流れてしまい、それでやった気になる。

こうして、本番までに論文を満足に仕上げることができずに終わってしまうケースがあるようです。

教養試験、専門試験をキッパリと休んででも論文に触れる時間を作ることが重要です。

なお、勉強期間が1年以上ある場合は教養科目、専門科目をじっくりと仕上げ、12月頃から論文に着手するケースがほとんどでした。

勉強時間が半年以上~1年未満の場合

調査した合格体験の中で最も多かったのがこの期間です。

大学3年生になると多くの人が就職先を考え始めるので、この期間が多いようです。

勉強期間が1年以上の場合と同じく、モチベーションの維持は重要です。

特に、既に勉強を始めている周りを見てプレッシャーを感じるケースが多いようです。

とはいえ、公務員試験は長期戦。スタートの位置が違っても戦略次第でいくらでもショートカットできます。周りの人と比べずに、効率的に勉強することが合格のコツです。

重要なのは、教養試験、専門試験を完璧にしようとしないこと。

特に専門試験は55題中40題選択回答なので、満点を狙うことは難しくありません。

しかし、満点を狙うために使う時間は、論文に投資した方がよっぽど効率的です。

勉強スタート初期から論文に着手している合格者が何人かいましたので、いかに早く論文を意識できるかが鍵なのかもしれません。

勉強時間が半年未満の場合

意外にも半年未満で合格している人の数は多いです。実は私自身もこのケースです。

途中でモチベーションが低下したという合格体験はみられませんでしたが、試験に合格できるか不安、ダメだったら就職先が無いのでどうしようという悩みが見られます。

こうした、「試験に合格できるか不安」という思いをモチベーションに変えることができた人が合格を勝ち取っています。

不安を解消するにはとにかく勉強あるのみ。解ける問題が増えればその分不安が無くなるので、腹を決めてひたすら勉強することがコツです。

合格体験記では、教養試験、専門試験は5割とれれば大金星、それよりもとにかく論文に注力したというケースが多かったです。

また、1日の勉強時間は非常に多く、だいたい8~10時間は掛けていました。

さらに、勉強時間を捻出するためにあらゆる工夫をしていました。

たとえば、

  • 参考書を電子化して、通勤通学、お昼や休憩時間といったスキマ時間にスマホで勉強する
  • 自宅では誘惑が多いので、近くの図書館に開館~閉館までこもる
  • 早起きして勉強するために、起床時間前にエアコンが自動で起動するように予約する。これで寒くて布団から出られないことを無くす

といったように、細かい工夫を徹底していました。

短期間合格者の中には、特別区は1ヶ月で合格できると聞いたから受けることにした、という声もありました。

一般的な公務員試験は教養試験、専門試験も論文と同程度の配点ですが、特別区の場合は論文が圧倒的な配点なので、たしかに短期間で合格できるチャンスは高いといえます。

まとめ

傾向として「勉強期間が短ければ短いほど論文に力を入れるべき」ということが分かりました。

教養試験、専門試験は5択なので、言ってしまえば運だけで突破する人は少なからず出てきます。

しかし、論文試験、面接試験はそうはいきません。運だけでは決して突破できない上に、配点が異常に高いことが特徴です。

つい、教養試験、専門試験ばかりやってしまいがちですが、早めに論文に着手し、効率的に対策した人が勝ち抜けることができるようです。