特別区Ⅰ類、もしくは氷河期採用に受験申込するには、「面接カード」とよばれる3つの質問に答えなくてはなりません!
というのも、特別区はインターネットで受験申込するのですが、そのときに名前や年齢と一緒にこの「面接カード」の3つの質問への答えも入力して送信することになっています。
つまり、「面接カード」への答えを入力しなければ、そもそも受験申込ボタンを押せない仕組みになっています!
そんな「面接カード」の質問は毎年つぎのとおり。
いずれも時間がかかりそうな質問ですよね笑
特別区Ⅰ類は試験日が早いので、遅くとも3月中旬までに面接カードを仕上げなければなりません!
しかしぶっちゃけ、3月は1次試験の勉強でそれどころではありませんよね・・・
一方で、氷河期採用は6月下旬〜7月中旬が申込期間です。
それまで面接カードを仕上げておかなければいけません!
そこでこの記事では、最上位合格者が書いた特別区の「面接カード」の例文をお見せしつつ、書き方から3分間プレゼンテーションの作り方までバチっと完璧に仕上げる方法をお伝えします!
特別区の「面接カード」にはルールがある
せっかく準備した「面接カード」がルール違反だとやり直しになってしまうので、まずは大前提のルールを確認していきましょう!
特別区の面接カード特有の「3つの入力ルール」
①スペース、改行はNG
まず、スペースと改行は使えません。
見栄えを整えるために使いたくなりますが、スペースと改行は入力できません。
もちろん、スペースと改行で文字数を稼ぐこともできないので、しっかりと内容を詰めて書く必要があります。
②半角はNG
次に、面接カードはすべて全角で入力する必要があります。
数字や英語も全角で入力しなくてはなりませんので、字数制限に注意が必要です。
③入力できる記号に制限がある
面接カードで入力できる記号が限られています。
入力できる記号は次のとおり。
一般的に使う記号は網羅されていると思いますので不便はないかと思いますが、念のため注意が必要です。
特別区の面接カードは提出後に見直し、修正ができない!
面接カードは一度送信してしまうと、あとから見直し、書き直しができません!
したがって、送信前に必ず印刷するかスクショを残しておいてください!
期限ギリギリでも構いませんので、納得できる面接カードを作ってください。
ちなみに令和3年度までは紙に手書きで提出だったので、名残で面接「カード」という名前になっています。
しかし令和4年度から紙のカードは廃止されましたので、下記のような面接カードはもはや存在しません!
電子化されたことで、ついコピーを取らずに送信してしまう受験生がけっこう出てきています!
くれぐれも注意してください!
特別区の面接カード入力フォームは30分でタイムアウトする
特別区の面接カード入力フォームは、セキュリティ対策のため30分でタイムアウトする仕組みになっています。
ですので、入力フォームを開いてから面接カードを書き始めるのではなく、あらかじめメモ帳アプリなどに回答を記入しておいてコピペすると安心です!
せっかく書いた面接カードがタイムアウトで消えてしまうのは悲しすぎます・・・
特別区の面接カードは第2次試験(面接試験)の参考資料としてのみ使われる
公式でも明言されていますが、「面接カード」は1次試験の合否には関係ありません。
第2次試験以外には使用されません!
面接カードは1次試験すら始まっていない時期に提出しますが、第2次試験(面接試験)の参考資料としてのみ使われます。
たまに面接カードに書いた内容を、1次試験の論文でも絡めて書こうと奮闘する人がいますが、まったくそんな必要はありません!
あくまで面接のためだけに書けばOKです!
特別区の面接カードは意外とカンタンに書ける!
ここからは早速、面接カードの書き方についてお伝えします。
特別区の面接カードの質問はつぎの3つ。
それぞれ回答例を見せつつ徹底的に解説していきます!
特別区「面接カード」の質問①はこう書く!
あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
志望動機などを問うスタンダードな質問です。
特別区Ⅰ類と氷河期採用の面接では、この質問について面接のはじめに3分間でプレゼンテーションしなければなりません。
3分間プレゼンテーションの原稿を作ってから、面接カードを書くやり方もありますがスケジュール的に非常に厳しいのでオススメしません。
まずは面接カードを作って、1次試験のあとに3分間プレゼンテーションの原稿を作る、という流れがメジャーです。
そもそも1次試験に合格しなければ元も子もありませんからね!
裏ワザたっぷりの3分間プレゼン対策法は後半で徹底解説しますのでお楽しみに!
あれこれお伝えする前に、完成図を見てイメージを掴んだほうが早いと思うので、まずは上位合格者が書いた回答例を見てみましょう!
観光やまちづくりを活かした高齢者の健康づくりに挑戦したいと考えています。鳥取県に住む祖母を連れて特別区各地を案内したところ、目を輝かせて歩き回り、心身ともに若返ったと大いに楽しんでくれたことから、大都市かつ多様性溢れる特別区ならではの魅力と観光資源に可能性を感じたので志望しました。大学のバレー部で培った強みである「目標達成にむけて絶え間なく努力する力」を活かし、高齢者はもちろん住民や来訪者が楽しみながら能動的に健康づくりができるような仕組みづくりに挑戦したいと考えています。
ICTを活用した子育て支援に挑戦したいと考えています。友人は現在、子育ての真っ最中ですが、子育て支援はアナログなものが多く利用しづらいと常々話しているため、強みである「試行錯誤により改善を積み重ねる力」を活かし、利用者に寄り添った使いやすいサービスなどを提供して子育て家庭を支援したいと考えています。特別区はストレス要因が多いため子育て家庭がとりわけ困難を抱えやすい地域ですが、それだけ子育て支援にはやりがいがあり、また、影響力が強いため成功事例をつくれば全国に波及しやすいとことから志望しました。
回答例からも分かるとおり、書くべきポイントは次の3つです。
回答例ではいずれも「挑戦したい仕事」を第一文でまっさきに答えています。
それもそのはず、「面接」では結論から話すことが何より重要だからです。
面接カードでは、既に「面接官との対話」が始まっていると考えてください。
今回の質問では、「あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか?」ということが最も聞きたい部分になります。
つまり、「特別区でこんな仕事に挑戦したい!」を最初に書くのがセオリーです。
たまに、問われていないことまでダラダラと書いてしまう方がいますが絶対にNGです!
それでは作成ステップを見ていきましょう!
ステップ1.特別区で「挑戦したい仕事」を研究する
「挑戦したい仕事」は、そもそも特別区の仕事を知らなければ書けません。
そこで、特別区の説明会、OB訪問、新聞やHP、SNSから情報収集してみてください。
たとえば当サイトのXでは特別区で話題となっている仕事・施策についてお伝えしています。
また、希望する区の最新の予算プレス資料も必ず目を通してください(「○○区 予算プレス資料」で検索)。
なぜなら予算プレスは、これからの1年で区が何に力を入れて施策を進めていくのかが明確に示されているからです。
ちなみに「予算額=施策の重要度」ではないので注意してください。
施設やICT投資は予算額が大きくなる傾向がありますが、必ずしも重要というわけではありません。
情報収集していくうちに気になる施策が見つかると思いますので、その中から「この施策・仕事をやってみたいな〜!」というものをいくつかピックアップしましょう!
そしてピックアップしたものについて、「どうしてこの施策が気になり、挑戦したいと思ったんだろう?」といった動機をじっくり深堀りしてください。
何かしらあなたの経験や価値観がきっかけになっているはずです。
「挑戦したい仕事」は3つ程度用意しておくと後々修正が効きやすいので安心です!
面接カードに書く必要はありませんが、
・「挑戦したい仕事」が抱える課題
・それに対して特別区行政はどう対応すべきか?
ということは3分間プレゼンテーションで述べたいので、ぜひとも調べておきましょう!
ステップ2.「あなたの強み」を見つけ出す
「挑戦したい仕事」の候補が決まったら、次に「あなたの強み」を探します。
既に自信のある強みがあるよ!という方は飛ばしていただいてOKです!
そうでない方は、他者に「私の強みは何だと思いますか?」とインタビューしてみるのが最もオススメです。
インタビューで得られた強みは客観的評価なので、自己満足ではない本物の「強み」です。
ですので、面接でも自信をもって「これが私の強みです!」と言うことができます。
とくに面接では受験者本人の主観よりも客観的評価のほうが圧倒的に説得力があります。
面接本番でも、「その強みって、他の人からも言われる?」といった質問が高確率でされるほどです
とはいえ、インタビューするのは恥ずかしい人もいると思います。
インタビューは恥ずかしいなぁという人は、「ストレングス・ファインダー」や「16personalities」を使うのが手っ取り早いです。
自分であれこれ考えるよりも時間の節約にもなります!
さて、「強み」を見つけたあとは、実際に強みを発揮したエピソードを準備してください。
なぜならば、面接で「その強みを発揮したエピソードを教えて?」といったように問われる可能性が高いからです!
ステップ3.「挑戦したい仕事」「強み」「志望動機」を統合する
バラバラだった「挑戦したい仕事」「強み」「志望動機」を統合します。
まず、ステップ2で把握した「強み」を「挑戦したい仕事」にどう活かせるかを考えます。
仕事に活かせない「強み」は存在しませんので、書き方次第で必ず結びつけることができるはずです。
もし思いつかないようであれば、「挑戦したい仕事」を別の候補に変えるか、もう少し仕事内容を研究することが必要です。
次に、「志望動機」を考えます。
面接カードの意図から、「挑戦したい仕事」と絡めることが理想です。
ロジックとしては、
・「挑戦したい仕事」をするのに最もふさわしいのは特別区だ
・特別区以外では「挑戦したい仕事」ができない
といったことを語ることができればベストです。
どうしても思い浮かばなければ、
・特別区に最も愛着がある
・特別区が地元だ
といった定番の志望動機でもアリです。
どんな志望動機でもNGということはありませんが、「その動機だと特別区じゃなくてもいいよね?」と思わせてしまうようでは大いにツッコまれるので非常に苦労します!
逆に、どこをどう突っ込まれても「特別区じゃなきゃダメ!」ということを納得させることができれば合格したも同然です!
もちろん、
「それって民間企業でもできるよね?」
「地元の自治体よりも特別区を志望する理由って何?」
「NPOのほうが挑戦したい仕事に打ち込めそうだけど?」
といった定番のツッコミを突破できるように理論武装しておくことも忘れずに!
以上が1問目の回答の作り方です。
続いて2つめの質問を見ていきましょう!
特別区「面接カード」の質問②はこう書く!
あなたが一つのことをやり遂げた経験を挙げ、その中で最も困難だと感じたことと、それをどのように乗り越えたかを教えてください。(250文字以内)
まずは合格者が書いた例を見てみましょう!
塾講師アルバイトをしていましたが、他の講師が感染症に罹患したため約一ヶ月間、担当外の科目を代わりに生徒たちに教えたことです。担当外の科目はこれまで教えたことが無く、僅かな時間で授業できるレベルに達するまでには大変なプレッシャーを感じましたが、塾側がいかなる状況でも授業の質は担保されていなければならないという責任感から、時間を見つけては勉強し、どうすれば分かりやすく伝わるかを動画などで徹底的に学びました。その結果、前任者復帰まで授業の遅れやクレームを招くことなく完遂することができました。
所属している清掃ボランティア団体から商店街の清掃を任されたのですが、前任者があまりに雑な仕事をしていたため商店会からの信頼を失っており、当初、清掃許可を頂けませんでした。クレームを多々頂き苦しい思いをしましたが、失った信頼を取り戻すために誠意を尽くしたいと考え、商店会を謝罪してまわり、また、再発防止案や今後の清掃の進め方について納得して頂くまで提案しました。その結果、清掃ボランティアの再開を認めて頂いただけではなく、商店会のお祭にも招いて頂くなど、今まで以上に良好な関係を築くことができました。
主に受験生のストレス耐性と職務遂行能力が見られています。
特別区の仕事はストレスフルなものが非常に多いです。細かい事務から住民からのクレーム対応などなど・・・
そんな状況でもくじけず頑張れるかチェックされています(この質問の他にもストレス耐性をチェックする質問は非常に多いです)。
特別区は住民の生命や財産を預かるクリティカルな仕事ばかりです。
したがって、困難だからといって途中で投げ出すことは決して許されません。
そこで、困難な状況から逃げることなく乗り切れるかどうかこの質問でチェックされています。
コツは3つあります。
1つ目のコツは「仕事でありそうな困難」を述べることです。
なぜならば、面接官は実際の仕事でのストレス耐性を見極めたいからです。
回答例を見ると、
・急な欠員を僅かな時間でカバーしなければならない
・自分の責任ではないクレームに耐えなければならない
といった、いかにも仕事でありそうな困難が上手に語られています。
その他にも、「何らかの高い目標を掲げ、困難がありながらもやり遂げた」という書き方もあります。
この書き方をする場合、目標達成力をアピールできるというメリットがあります。
しかし、「自分で設定した目標に対する困難なんだから、自分で引き取って当然じゃない?」というツッコミをされて返せなかったという事例もあるので諸刃の剣です。
面接官が求めているのは「自分の選択上にある困難」というよりは「理不尽な困難」ということなのかもしれません。
たしかに仕事で発生する困難は「理不尽な」ものが多いので、可能であれば「理不尽な困難に」うんと苦しめられた経験があればベストです!
「目標に向かって進む中で、理不尽な困難が起きた」というストーリーも良いと思います!
2つ目のコツは、困難を乗り切った経験の「再現性」をアピールすることです。
面接カードに書いた困難はたまたま上手く解決できました!ということでは、面接官は不安です。
実際の仕事でも上手く解決してもらわなければ困るからです。
そこで、困難な状況を乗り切る「原動力となった動機」を示すことで再現性を担保しなければなりません。
回答例では、「責任感」「誠意」といった動機が困難を乗り切るエンジンになっていました。
このように、今後も困難な状況をむかえるたびに同じ「動機」が発動して乗り切れるだろうと安心させることが重要です。
面接では他にも「何か課題や困難があって、それを乗り切ったエピソード」を聞かれることが多いですが、その際は一貫して「同じ動機」で乗り切ったと話すようにしてください。
3つ目のコツは、「コンピテンシー面接」を意識することです。
コンピテンシー面接とは端的に言うと、「特別区の優秀な職員が持つ行動原理」と「受験者の行動原理」があっていればいるほど高評価、という面接手法です。
※以下の記事で解説しています!
かいつまんで言うと、「最も困難だと感じた状況に対しどのように乗り越えたか」という行動原理が「特別区の優秀な職員」と合致しているかどうかが判断されます。
特別区の優秀な職員とは、特別区が求める人材である「自ら考え行動する人材」のことです。
したがって、困難に対して解決策を「考え」、解決にむけて諦めず「行動」した経験が最も適切な回答になります!
面接では特に「考え」の部分が問われやすいので、答えられるようしっかりと準備しておきましょう!
特別区「面接カード」の質問③はこう書く!
目標達成に向けてチームで行った経験において、チームへの貢献につながったあなた独自のアイディアを、ご自身の役割とともに教えて下さい。(250文字以内)
特別区に限らず公務員組織は、チームやグループで行動することがほとんどです。
一人で完結する仕事なんてありませんし、一匹狼は必要ありません。
そこで、チームやグループに貢献できる人材か?ということを問われています。
まずは上位合格者が書いた回答例を見ていきましょう!
吹奏楽部の部員全員で演奏会の来場者数を増やすことを目標に活動を行いました。前年までは会場の半分も埋まらないほど来場者が少ないことが課題でしたので、根本的に企画を変えることが必要だと考え、企画幹事に立候補しました。私はこれまでの演目がクラッシックに偏っており馴染みが無い方が参加しづらかったのではないかという仮設を立て、SNSで演目のアンケートを取ったところ、予想通りカジュアルな演目が好評でしたので、演目に組み込みました。結果、会場定員を超過するほど申込を頂くことができました。
所属しているラクロスサークルは公式戦で毎年ベスト8止まりでしたが、今年は優勝が目標でした。練習量が大幅に増えたことで部員の心身が疲弊し、常に空気が張り詰めていたので、いつトラブルが起きてもおかしくない状態でした。そこで私は、適度に雰囲気を和らげることが必要だと考え、ムードメーカーとして部員同士の交流を盛り上げ、笑顔を増やすことに努めました。結果、残念ながら大会は準優勝でしたが、首脳陣からは「良いムードを作ってくれた」、「あなたのお陰でチームの士気を保つことができた」と評価頂くことができました。
「目標達成に向けてチームで行ったところ、何らかの課題やトラブルがあった。それをあなたのアイディアと役割をもって解決に導いた」というストーリーが定番です。
質問文を読むと、「独自のアイディア等によって」が気になるかと思います。
しかし、なにも奇抜なことを求めているわけではありません。
「独自の」というのは、「チームの誰も思いつかなかった、誰もやろうとはしなかった」という意味です。
「独創」「独特」とは違い、奇抜なアイディアを求められているわけでは無いので安心してください!
実際に合格者の面接カードを見ても奇抜なアイディアなんてほとんどありません
回答のコツは、「こんな人がいたらチームメンバーにぜひとも欲しい!」と思わせることです。
回答例では、
・仮設を立てて検証しながら着実に企画を成功させる人
・チームの雰囲気を感じ取り、ムードを和らげてくれる人
でしたが、どちらもチームに欲しい人材ですよね!
このように、役割をこなすだけの受動的なメンバーではなく、能動的にチームに貢献するメンバーとして活躍したエピソードが求められています。
ちなみに質問文にある「役割」は、「役職」とは違うので注意が必要です。
「役職」は会計、書紀、部長といった固定的な肩書のことです。
一方で「役割」は、モチベーター、アイディアマン、企画役、リーダーといった、流動的な「性質」に近いものです。
もちろん、「部長=リーダー」というように役職が役割を担っているケースもあります。
しかし面接官が知りたいのは、チームで活動しているときに「自主的にどういった動きをするか」です。
固定された「役職」からは求める回答はできませんので、注意が必要です。
これを意識しているだけでも他の受験生と圧倒的な差をつけることができます!
さらに、ここで書いたエピソードは「不変的」で「一貫性」があることがとても重要です!
面接ではどうしても複数の強みや長所を表現したくなりますが、特別区の面接は一貫性のある明確な行動原理に基づく強みが評価されます。
非常に重要なポイントなので必ず覚えておいてください。
たとえば、面接カードの最初の質問で「強みは縁の下の力持ち」と話したのに、この質問でリーダーとしてチームを導いたエピソードを話した場合、面接官としてはどれが本当の姿なのか分かりません。
したがって、面接カード全体で強みや行動原理を一貫させて書くことが非常に重要です。
一貫した強みや行動原理があれば、面接官の印象に残りやすいです。
意外とこれができていない受験者が多く、面接官から鋭いツッコミをされるケースが多いので、ぜひとも注意してください!
Ⅰ類なら、特別区の「面接カード」は遅くとも1月から作り始めるのが理想!
特別区Ⅰ類の受験申込が例年3月中旬〜4月初旬ですので、面接カードはそれまでに完成させておく必要があります。
理想としては1月末までに一旦完成させたいです。
なぜならば、面接カードは「寝かせる」ことが非常に重要だからです。
「これだ!」と思って書いた面接カードでも、日を置いて改めて見てみると「なんじゃこりゃ・・・」という出来栄えになっていることは少なくありません。
客観的に自分の面接カードを見返すための期間は必須です。
したがって、理想的なスケジュールは次のとおりです。
「完璧より、まずは終わらせろ」という言葉がある通り、ラフでもいいのでまずは面接カードを書ききってしまうことが重要です。
不思議なもので、書ききった後は頭がスッキリしますので、「あれを書き足したい!」「こっちのエピソードのほうが良さそう!」といったアイディアが面白いほど浮かび上がってきます!
2月、3月は勉強の合間をぬって推敲を重ね、納得行く面接カードを提出しましょう!
・・・とはいえ、多くの受験生は3月頃に面接カードに取り組むようです笑
その場合は一旦、筆記試験はキッパリ忘れて面接カードに注力するのが良いでしょう。
逆に追い込まれているからこそ、いい面接カードができるかもしれません!
一方で氷河期世代採用の場合、受験申込が6月下旬〜7月中旬です。
したがって、できれば6月上旬頃には一旦完成させておきたいところ。
面接カードを提出するまでは、1次試験の勉強はほどほどにして、面接カードづくりに集中するのがオススメです!
特別区の「3分間プレゼンテーション」は構成が命
それでは、いよいよ3分間プレゼンテーションについて解説していきます。
特別区Ⅰ類と氷河期世代採用では、面接の冒頭に軽いアイスブレークをした後に、面接カードの1問目の内容について3分間プレゼンテーションを行います。
あなたが特別区でどのような仕事に挑戦したいか、あなたの強みと志望動機も含めて具体的に書いてください。(250文字以内)
※面接の冒頭に3分程度でプレゼンテーションしていただきます。
面接の冒頭で行われるので、うまくできれば面接全体を通して良い雰囲気で進めることができます。
心理学的にも、第一印象を覆すことは難しいことが証明されていますので、ぜひとも成功させたいところです!
ところでなぜ特別区は3分間プレゼンテーションをさせるのでしょうか?
それは、受験者の志望度を量ることができるからです。
3分間プレゼンテーションはとにかく準備に時間がかかりますので、対策に使った時間がそのままクオリティに反映されます。
特別区が第一志望ならば時間を惜しまず対策しますが、そうでなければそれなりの対策で終わります。
特別区は内定辞退者が多いので、3分間プレゼンテーションで第一志望の受験生を見極めて、内定辞退の悲劇を減らしたい!という切実な思いがあるのです。
とはいえ3分間プレゼンはやっぱり苦手!という受験生は多いと思います・・・!
ですが、やればやるほど必ず上達します!
今はどれだけ苦手でも全く問題ありません。
覚悟を決めて、練習し続けることで着実に成果はでます。諦めず、できるだけ毎日練習しましょう!
3分間プレゼンテーションで絶対に外してはいけないポイント
質問文を読めば明らかな通り、3分間プレゼンテーションでは「あなたが今後どのような仕事に挑戦したいか」というポイントについてメインで問われています。
ポイントを外して、「強みのPR」をメインに据えたり、「志望するに至ったエピソード」に尺を大きく取ってしまう受験者が意外と多いです。
確かに「強み」と「志望動機」は問われていますが、メインディッシュは「挑戦したい仕事」です。
「強み」と「志望動機」はメインディッシュを引き立てる副菜という意識で臨んでください!
合格者に共通する特別区の3分間プレゼンテーションの構成
コンサルティング会社のインターンなどで高度なプレゼンテーションを学んだことがある方ならご存知かと思いますが、「プレゼンテーションは構成が9割」と言われています。
つまり、構成さえしっかりしていれば何とかなる!ということです。
特別区の3分間プレゼンテーションの場合、次の構成が基本です。
合格者は上記の構成が多いですが、要素さえ満たせていれば特にこだわる必要はありません。
ただ、プレゼンテーションのお作法上、「結論から先に話す」ということが鉄則です。
そのため結論である「挑戦したい仕事」が後回しにされると面接官としては苛立ちを感じる可能性があります。
ですので、何らかの違和感がある場合をのぞいて上記の構成で話せば間違いありません。
特別区の3分間プレゼンテーションのボリューム感
プレゼンテーションは3分キッチリで終わるように練習を積み重ねましょう。
多少前後しても問題ありませんが、やはり時間ぴったりだと印象はかなり良いです。
3分を原稿に起こすとだいたい900文字~1000文字です。
この文字数で3分に収まらない場合は、話すスピードが早すぎるか、ゆっくりすぎる可能性が高いです。
話すスピードは面接官にとってかなり気になる要素なので、落ち着いて適度なペースを保てるよう練習しましょう!
面接カードは特別区からの「メッセージ」
よく言われることですが、面接カードは特別区からあなたへ送られる最初の「メッセージ」です。
ですので、メッセージを正しく捉えて正確に答えることが受験者には求められています。
面接カードは提出してしまうと後戻りできないので、しっかりと情報収集してから書くことが非常に重要です。
ですので、特別区だけではなく他の自治体の面接においても非常に有効な情報源や、「挑戦したい仕事」でありがちなズレをこのテキストでしっかりとクリアしてください。
一見難しそうな面接カードですが、この記事が少しでも力になれたなら嬉しいです。
あなたの合格と幸せな未来を願っています!