特別区の真の倍率はこれだ!知っておくべき秘密とは?

特別区採用試験ガイド
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「特別区を受けてみたいけど、倍率はどのくらいなんだろう?」

試験を受けるとき、真っ先に気になるのが倍率はですよね?

今まで高校受験、大学受験してきた方にとって倍率は、難易度を計るなじみある指標だと思います。

特別区採用試験も当然、倍率が存在し公表されています。

 

では特別区の倍率はどのくらいなんでしょうか?

この記事では特別区Ⅰ類と経験者採用の試験実績をもとに、倍率を考察していきます。

倍率をただ知るのではなく、それを読み解くことで意外な事実がいくつも浮かび上がってきました!

 

Ⅰ類 事務職の倍率考察

まずはもっとも多くの方が受験する特別区採用試験Ⅰ類の倍率についてみていきます。

過去の試験実施状況についてまとめたものがこちらです!

特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

 

特別区採用試験Ⅰ類は2次試験までなので、2次試験に合格すれば一応採用ということになります!

厳密に言うと、この後に各区の面接試験が待ち構えていますが、特別区採用試験にさえ合格すれば余程のことがない限りどこかの区に採用されます。

区面接についてはこちらの記事で解説しています。

 

・・・正直パッと見ただけでは、合格倍率が2~5倍なんだなあ、ということしか分からないと思います。

ただ、このデータを読み解くことで様々な気付きを得ることができます。

たとえば、公表されている合格倍率では正確な合格難易度を計ることはできません!

先輩合格者
先輩合格者

これを少し加工することで真の倍率が見えてきます!

真実の倍率

公表されている倍率では正確な合格難易度を計ることはできないとは、どうゆうことでしょうか?

実はこの合格倍率、「1次試験受験者÷最終合格者」で算出されています。

つまり、「1次試験に受かったけれども、2次試験を辞退した人」まで計算に含まれているのです。

2次試験の辞退者は例年1000人以上います。かなりの人数ですが、それが次試験を受験したとみなして合格倍率が計算されています。

これにより合格倍率が実態よりも若干上がってしまっています。

では、どうすれば実態に即した倍率を算出できるのか?

それは、1次試験と2次試験に分けて倍率を算出することで可能です。

実際の受験者数を使って計算することで、辞退者を含まない正確な倍率を出せます。

すると、次の通りになります。

特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

これが実態の倍率です。

2次試験の合否は1次試験の成績を加味して行われます。したがって、2次試験の合格は面接だけではなく筆記試験も考慮されています。

このように、辞退者を考慮すれば公表されている倍率よりもやや穏やかになりました。

この倍率は、辞退者を廃除した全員本気の受験者での倍率ということになります。

 

辞退率は減少傾向にある

特別区は辞退者がやや多いことで知られています。

しかし近年は、辞退率が減っています。

つまり、本気で特別区を受験する受験生が増えているということです。

辞退者数の減少は特別区にとってはありがたいことですが、受験生にとっては競争が激しくなることを意味します。

特に、新型コロナウイルスの影響で公務員人気が高まることが予想されますので辞退者数のさらなる減少が見込まれます。

倍率の考察

さて辞退者を除けば、1次試験も2次試験もおよそ1.5倍の倍率だということが分かりました。

民間企業の倍率が数十、数百倍であることを考えると、かなり低い倍率です。

ところが、この倍率を正確に捉えると1次試験と2次試験でそれぞれ約3人中1人不合格ということになります。

・・・いかがでしょうか?

辞退者数を省いていますので、本気の受験生だけで争った場合のイメージです。

おそらくこれを見て、「油断できない」と感じたと思います。

もしそう感じていただけたのなら幸いです。

なぜならば、目標に対する明確な理解とイメージを持つことで、勉強に対するモチベーションを高めることができるからです。

特別区の勉強は長期戦です。

先輩合格者
先輩合格者

やる気が出なかったり、つい他のことに気を取られてしまうことは当然あります。

そんなときに、この倍率イメージを思い出してください。きっと、やらなければという思いを再び奮い立たせてくれると思います。

正直に言って、受験生にとって特にモチベーションが上がりづらいのが「論文」だと思います。

しかし、特別区は論文の配点が異常に高いので、論文次第で合否がほとんど決まってしまいます。

そのため、模範解答集などでスムーズに勉強を進める方法がメジャーです。

貴重な勉強時間と労力を別の勉強に投資できるので、非常に有力な選択肢だと言えます。

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論文はその時のコンディションや出題テーマによって大きく点数が揺らぐ科目なので、模範解答をいくつも覚えておくことで非常に安定します。

経験者採用 事務職の倍率考察

経験者採用は1級職(社会人経験4年以上)と2級職(社会人経験8年以上)があります。

まずは1級職から過去の倍率をみていきましょう!

特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)より作成。

続いては2級職の倍率です!

特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)より作成。

1級職、2級職ともにⅠ類採用と比べてやや高倍率な印象です。

しかし、他自治体の経験者採用と比べるとかなり倍率がとても低いのが特徴です。

例えば横浜市の令和3年度社会人採用試験事務職の倍率は28.2倍でした。

なぜここまで倍率に差があるかというと、特別区は社会人採用人数が多いからです。

公務員試験全体で社会人採用が活発になっていますが、特別区はとりわけその意欲が高い傾向があります。

入区して働きはじめると気づくかと思いますが、特別区は社会人経験者の数がかなり多いです。Ⅰ類採用でも前職持ちの方が多いです。

新卒ではないからといって変な目で見られることが無く、民間企業のような考え方の人が多いので、特別区は社会人経験者が働きやすい環境です!

 

各試験の倍率

公表されている倍率は「1次試験受験者÷最終合格者」で算出されています。

つまり、「1次試験に受かったものの2次試験を辞退した人」まで計算に含まれているのです。

とはいえⅠ類採用と違い、経験者採用は特別区単願が多いため辞退者が極めて少ないことが特徴です。10人いるかどうかです。

したがって、公表されている合格倍率と実態の倍率に乖離はほぼありません。

ですが、各試験の倍率を分けてみることである事情が見えてきます。

【1級職】

【2級職】

これが辞退者を省いた、実態の倍率になります。

2次試験の合否は1次試験の成績を加味して行われます。したがって、2次試験の合格は面接だけではなく筆記試験も考慮されています。

2次試験の合否は1次試験の成績を加味するので1次試験の成績が重要な意味を持ちます

経験者採用は教養試験は足切りのみに使われるので、1次試験の論文がとにかく合否のカギを握っているといえます。

また、経験者採用では申込段階で職務経歴書というエントリーシートのようなものを書きます。これはほとんど試験のようなものなので、実際の難易度は倍率以上です。

特別区経験者採用の対策は世の中にほとんど出回っていませんので、まずは経験者採用御用達のコアテキストを使って対策する方法が間違いありません。

職務経歴書から面接までカバーできている貴重なテキストです。

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特別区は他の自治体の経験者採用よりも比較的倍率が低めです。

しかしコロナウイルスの影響で今後人気が高まる可能性が高いので、今のうちにトライすることをおすすめします。

それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!