特別区の真の倍率はこれだ!知っておくべき秘密とは?(2027年度Ⅰ類と経験者採用受験者向け)

特別区採用試験ガイド
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「特別区を受けてみたいけど、倍率はどのくらいなんだろう?」

試験を受けるとき、真っ先に気になるのが「倍率」ですよね?

倍率は、今まで高校受験や大学受験をしてきた方にとって、難易度を計るなじみのある指標だと思います。 

そこで今回は、「特別区Ⅰ類採用」と「特別区経験者採用」の試験実績データをもとに、倍率と難易度をお伝えしていきます。

倍率を読み解くと、

  • 1次試験と2次試験、どちらに力を入れるべきか?
  • 特別区はどういった人材を欲しがっているか?

といったことまで分かりますので、ぜひご覧ください!

なお、以下の記事では23区それぞれの倍率について解説しています。希望区選びで悩んでいる方はこちらもご参照ください。

特別区の人気区はどこ?区ごとの倍率と受かりやすい区を徹底考察【2027年度受験向け】
特別区の志願者にとって、人生を左右するのが「希望区選び」。わたしも申込期限ギリギリまで悩みました!特別区はそれぞれ独立しているので、採用後に別の区に移ることはできません。特別区では、試験成績が良い人から順に希望区を受験することができます。で…
先輩合格者
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経験者採用の倍率だけ見たい方は、こちらからジャンプできます!

特別区Ⅰ類 事務職の倍率は?

「事務職」とは、いわゆる一般的な公務員にあたる職種です。

ですので、特別区では「事務職」の採用予定人数がダントツで多く、受験者数もダントツで多いです。

それでは過去11年分の倍率を見ていきましょう!

年度採用予定人数申込者数第1次試験第2次試験合格倍率
受験者数合格者数受験者数合格者数
2026(R8)1,0396,7445,9194,7813,5272,3632.5
2025(R7)1,0956,7286,0805,1193,9502,5412.4
2024(R6)1,3127,5806,8686,3234,9653,0352.3
2023(R5)1,1818,5417,6685,9554,5953,0132.5
2022(R4)9839,3748,4174,2463,3122,3083.6
2021(R3)87411,4499,0194,0983,0061,8814.8
2020(R2)90614,3398,1214,7912,1971,7414.7
2019(R1)96613,29611,5014,2443,2192,0325.7 
2018(H30)1,13014,99812,7184,5053,8122,3715.4 
2017(H29)98015,17812,6834,2193,5992,1765.8
2016(H28)94015,57411,7953,4332,9091,7816.6
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

数字ばかりで分かりづらいと思いますので、グラフで見ていきましょう。

倍率は平成28年度の6.6倍から低下傾向が続き、ここ数年は2.3〜2.5倍で推移しています。

特別区Ⅰ類採用試験(事務)の倍率の推移

倍率が下がった原因のひとつは、「採用予定人数が増えた」ことです。

特別区の職員にヒアリングしたところ、ここ数年、大量の定年退職者が出ていますので慢性的な人手不足に陥っているそうです。

そこで、採用予定人数を増やすことで対応してきました。

ただし、春試験の採用予定人数は、令和6年度の1,312人(令和3年度以降で最多)から、令和8年度は1,039人に減りました。そのかわり、令和8年度は春試験とは別の早期SPI枠でも191人程度を採用予定としており、両方を合わせると1,230人程度です。採用の枠そのものは大きく減っていません。

先輩合格者
先輩合格者

春試験と早期SPI枠を合わせた採用の枠は大きいままなので、チャンスは続いています!

ちなみに特別区Ⅰ類採用試験は2次試験までなので、2次試験に合格すれば一応内定ということになります。

ただ、厳密に言うと、2次試験に合格した後に23区(もしくは組合)のいずれかの区から面接試験のオファーが来ます。

先輩合格者
先輩合格者

成績が良い合格者から順に、受験申込のときに書いた希望区通りにオファーが行きます

ですので、成績によっては希望していない区からオファーが来ることも・・・

区の面接試験を突破すると、晴れて採用内定という流れです。

とはいえ、2次試験に合格すれば余程のことがない限りどこかの区に採用される仕組みになっています。

詳しく知りたい方は、こちらの区面接について解説した記事をご覧ください。

 

特別区Ⅰ類 事務職の真実の倍率

さて、実は特別区で公表されている倍率データでは、正しい難易度を計ることができません!

というのも、公表されている合格倍率は、「1次試験受験者 ÷ 最終合格者」で算出されているのです。

つまり、「1次試験に受かったけれども、2次試験を辞退した人」まで計算に含まれているのです。

2次試験を受けない人(辞退者)は、例年1,000人以上います(令和8年度は1,254人)。

かなりの人数ですが、この辞退者も2次試験を受験したとみなして合格倍率が計算されているのです。

先輩合格者
先輩合格者

つまり、「実質の倍率はもっと低い!」ということです

そこで、1次試験と2次試験に分けて、実際に受験した人数を使って計算することで、辞退者を含まない正確な倍率を出せます。

1次試験の倍率を「1次受験者数÷1次合格者数」、2次試験の倍率を「2次受験者数÷最終合格者数」で計算すると、次のグラフになります。

特別区Ⅰ類(事務)の1次試験・2次試験の実質倍率の推移

これが実態の倍率です。

辞退者を考慮すれば公表されている倍率よりもやや穏やかになりました。

しかし油断はできません。

なぜならば、辞退者を廃除した本気の受験者同士での倍率だからです。

先輩合格者
先輩合格者

また、特別区は上位合格者から順に希望区への挑戦権が得られますので、手は抜けません

倍率から垣間見える、特別区の意図

倍率の傾向をひも解くと、特別区の採用傾向がよくわかります。

1次試験と2次試験の倍率をグラフにして見てみましょう。

特別区Ⅰ類(事務)の1次試験・2次試験の実質倍率の推移

グラフを見ると、1次試験の倍率(青線)は下降傾向にある一方で、2次試験の倍率(オレンジ線)は横ばいです。

つまり、「筆記試験よりも面接試験を重視する傾向に変わってきている」ことが分かります。

これは近年の公務員試験全体に言えることですが、人物重視の採用に変わってきています。

従来は「勉強ができる=事務仕事ができる」人を重視していましたが、近年の行政はコミュニケーション能力を求められる場面がとても多くなりましたので、それに応じて面接試験が重視されるようになってきたのだと考えられます。

先輩合格者
先輩合格者

行政の現場でも、人と交流する仕事のウェイトも増えています

とはいえ直近の試験結果を分析すると、論文は相変わらず重視されているようです。

ですので、「教養試験」「専門試験」のウェイトが下がり、「面接」のウェイトが上がった、という現象が起きています。

結論、「教養試験」「専門試験」は完璧を目指さずに、「論文」・「面接」に注力するのが間違いない戦略だといえます。

特別区採用試験の辞退率は令和8年度に上がった

特別区は辞退者がやや多いことで知られています。

他の公務員試験と比べて試験日が早めなので、滑り止めや力試しで受ける人が多いからです。

辞退率は、新型コロナウイルスの影響があった令和2年度に大きく上がった後、令和4〜7年度は1次試験で約10%、2次試験で約22%とほぼ横ばいでした。

特別区Ⅰ類(事務)の1次試験・2次試験の辞退率の推移

ところが令和8年度は、1次試験の辞退率が12.2%、2次試験の辞退率が26.2%と、どちらも上がりました。1次試験に合格した4,781人のうち、2次試験を受けたのは3,527人です。

辞退者が多いということは、本気で特別区を目指す人にとって、実際の競争相手は公表されている倍率から受ける印象より少ないということでもあります。

辞退率は「申込者のうち1次試験を受けなかった人の割合」と「1次合格者のうち2次試験を受けなかった人の割合」として、特別区人事委員会の実施状況から計算しています。

特別区採用の倍率をリアルに認識

大企業の倍率が数十、数百倍であることを考えると、特別区の倍率はかなり低いと感じる方もいらっしゃるでしょう。

しかし落ち着いて考えてみてください。

1次試験と2次試験、どちらも倍率1.5倍と考えると各試験で1/3が脱落する計算になります。

つまり、あなたの周りに6人の受験者がいたら、最終合格者はたったの2人だけです。

・・・いかがでしょうか?

辞退者数を省いていますので、本気の受験生だけで争った場合のイメージです。

おそらくこれを見て、「油断できない」と感じたと思います。

もしそう感じていただけたのなら幸いです。

なぜならば、目標に対する明確なイメージを持つことで、勉強に対するモチベーションを高めることができるからです。

特別区の勉強は長期戦です。

先輩合格者
先輩合格者

やる気が出なかったり、つい他のことに気を取られてしまうことは当然あります

そんなときに、この倍率イメージを思い出してください。

きっと、やらなければという思いを再び奮い立たせてくれると思います。

正直に言って、受験生にとって特にモチベーションが上がりづらいのが「論文」だと思います。

私が受験生のときも、教養や専門ばかり解いて、論文は中々手を付けることができませんでした。

しかし、特別区は論文の配点が異常に高いので、論文次第で合否がほとんど決まってしまいます。

ですので、模範解答集を使って効率的に対策するのが非常におすすめです。

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12,980円→7,980円 【2027年度試験対応・最新版】(2026年10月更新) ◆収録テーマが2年連続で的中しました ・2026年度の出題「防犯対策の強化」「SDGs達成に向けた様々な団体との連携」→本解答集の「6.地域の防犯」「3…

論文はその時のコンディションや出題テーマによって大きく点数が揺らぐ科目なので、模範解答をいくつも覚えておくことで非常に安定しますよ!

特別区経験者採用 事務職の倍率考察

経験者採用は1級職(社会人経験4年以上)と2級職(社会人経験8年以上)があります。

ちなみに特別区は2019年から経験者採用の仕組みが変わったので、2019年以降のデータを載せています。

〇特別区1級職(社会人経験4年以上)事務の倍率

年度採用予定人数申込者数第1次試験第2次試験合格倍率
受験者数合格者数受験者数合格者数
2025(R7)2551,5631,1776185843383.5
2024(R6)2911,5401,1656726273853.0
2023(R5)2071,5161,1465615242894.0
2022(R4)1431,7021,2874364242156.0
2021(R3)1101,7991,3023153051727.6
2020(R2)1131,6621,2473112981558.0
2019(R1)1252,0371,6013373221739.3
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

〇特別区2級職(社会人経験8年以上)事務の倍率

年度採用予定人数申込者数第1次試験第2次試験合格倍率
受験者数合格者数受験者数合格者数
2025(R7)1371,0797873283111604.9
2024(R6)1281,0087443343191684.4
2023(R5)861,0047202442251126.4
2022(R4)63968695220211887.9
2021(R3)441,0937621591545912.9
2020(R2)451,0808091811735714.2
2019(R1)471,1468701851816114.3
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

1級職、2級職ともに、令和6年度までは倍率が下がり続けていました。令和7年度はやや上がり、1級職が3.5倍、2級職が4.9倍でした(令和8年度の結果は11月20日に発表予定)。

なお、令和9年度(2027年度)から経験者採用は大きく変わります。秋試験の事務(一般事務・ICT)は、1次試験の教養試験が廃止されてSPI3(テストセンター方式)に置き換わります(論文はこれまでどおり実施)。また、2次試験は各区・組合が個別に面接などを行う方式になります(特別区人事委員会の報道発表)。

ただでさえ特別区は、他自治体の経験者採用と比べるとかなり倍率がとても低いのが特徴です。

例えば横浜市の令和4年度社会人採用試験事務職の倍率は12.6倍でした。

なぜここまで倍率に差があるかというと、特別区は社会人採用人数が多いからです。

公務員試験全体で社会人採用が活発になっていますが、特別区はとりわけその意欲が高い傾向があります。

特別区に採用されて働きはじめると気づくかと思いますが、特別区は社会人経験者の数がかなり多いです。

先輩合格者
先輩合格者

Ⅰ類採用でも社会人経験がある方が多いです

ですので、新卒ではないからといって肩身が狭い思いをすることはまずありません。

職場に何人かは社会人経験者がいるような環境です。

さらに特別区は大都市の自治体ということもあって、民間企業のような考え方の人が多いので社会人経験者が働きやすい環境です!

 

特別区経験者採用 事務職の倍率をひも解く

特別区は1次が筆記試験で、2次が面接です。

それぞれの試験倍率を分けてみることで、特別区が何を重視しているのかが見えてきます。

〇特別区1級職(社会人経験4年以上)事務の倍率

年度第1次試験第2次試験
受験者数合格者数倍率受験者数合格者数倍率
2025(R7)1,1776181.95843381.7
2024(R6)1,1656721.76273851.6
2023(R5)1,1465612.15242891.8
2022(R4)1,2874363.04242152.0
2021(R3)1,3023154.13051721.8
2020(R2)1,2473114.02981551.9
2019(R1)1,6013374.83221731.9
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

〇特別区2級職(社会人経験8年以上)事務の倍率

年度第1次試験第2次試験
受験者数合格者数倍率受験者数合格者数倍率
2025(R7)7873282.43111601.9
2024(R6)7443342.23191681.9
2023(R5)7202443.02251122.0
2022(R4)6952203.2211882.4
2021(R3)7621594.8154592.6
2020(R2)8091814.0173573.0
2019(R1)8701854.8181613.0
特別区職員採用試験(選考)実施状況(https://www.union.tokyo23city.lg.jp/jinji/jinjiiinkaitop/saiyoshiken/jisshijokyo/index.html)を基に作成。

これが辞退者を省いた、試験ごとの実質倍率になります。

1級職と2級職、いずれも1次試験の倍率は令和6年度まで下降傾向で、令和7年度はやや上がりました。一方で、2次試験の倍率はここ数年ほぼ横ばいです。

つまり、「筆記試験よりも面接試験を重視する傾向に変わってきている」ということです。

先輩合格者
先輩合格者

Ⅰ類採用とまったく同じ傾向です

端的に言えば、人物重視の採用に変ってきています。

従来は「勉強ができる=事務仕事ができる」人を重視していましたが、近年の行政はコミュニケーション能力を求められる場面がとても多くなりました。

したがって、面接試験が重視されるようになってきたのだと考えられます。

先輩合格者
先輩合格者

とくに経験者は、企業や団体との交渉・折衝の仕事を任されることが多いです

また、特別区の経験者採用試験では、職務経歴書、職務経験論文、課題式論文といった、「書くスキル」が非常に求められます。

最終合格判断には1次試験の成績も使われますので(令和8年度までの仕組み)、2次試験の面接だけではなく論文でも高得点を取ることが重要です。

こうした特別区経験者採用の対策は世の中にほとんど出回っていませんので、まずは定番のコアテキストを使って対策する方法が間違いありません。

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それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!