特別区(東京23区)の採用試験は、早期SPI枠・春試験・秋試験のように区分がいくつもあり、区分ごとに申込みの時期も合格発表の日も違います。
この記事では、各区分の日程と合格発表の日を一覧にまとめました。令和9年度(2027年度)の日程はまだ発表されていないため、直近の令和8年度の実績を目安として載せています。令和9年度の日程が発表されたら、この記事を差し替えます。
直近の発表:令和8年度のⅠ類【秋試験】・経験者【秋試験】・Ⅲ類・障害者採用選考の最終合格発表は、2026年11月20日(金)の予定です。
区分ごとの日程と合格発表の一覧(令和8年度の実績)
まずは全体の一覧です。第2次試験は、期間の中から人事委員会が指定する日に受けます(日時は第2次試験の受験票で知らされます)。
| 区分 | 申込み | 第1次試験 | 第1次の発表 | 第2次試験 | 最終合格の発表 |
|---|---|---|---|---|---|
| Ⅰ類【早期SPI枠】 | 2/5~2/18 | 3/4~3/17(SPI。日を選んで受験) | 3/27 | プレゼンシート作成 4/19 口述試験 5/12~5/15 | 5/29 |
| Ⅰ類【春試験】 | 3/6~3/23 | 4/19 | 6/12 | 6月下旬~7月上旬 | 技術系 7/15 技術系以外 7/24 |
| 経験者【春試験】 | 3/6~3/23 | 4/19 | 6/12 | 6月下旬~7月上旬 | 7/15 |
| 経験者【秋試験】 | 6/25~7/16 | 9/6 | 10/23 | 10月下旬~11月上旬 | 11/20 |
| Ⅲ類 | 6/25~7/16 | 9/13 | 10/23 | 10月下旬~11月上旬 | 11/20 |
| 障害者を対象とする採用選考 | 6/25~7/16 | 9/13 | 10/14 | 10月下旬~11月上旬 | 11/20 |
| Ⅰ類【秋試験】 | 7/16~7/30 | 9/13 | 10/14 | 10月下旬~11月上旬 | 11/20 |
※日付はすべて令和8年(2026年)。障害者を対象とする採用選考の郵送申込みは7/15消印有効でした。
受ける区分によって日程が大きく変わる
特別区の試験は、大きく分けて次の3つの系統があります。
- Ⅰ類(大卒程度):「早期SPI枠」「春試験」「秋試験」の3つのルートがあります。早期SPI枠は3月、春試験は4月、秋試験は9月に第1次試験があり、時期が大きく違います。ただし、早期SPI枠は事務だけ、秋試験は技術系(土木・造園・建築・機械・電気)だけです(令和8年度)。
- 経験者採用:春と秋の2回です。2027年度(令和9年度)から選考のしかたが変わり、第1次はSPI3と論文、第2次は各区の面接になります。
- Ⅲ類(高卒程度)・障害者を対象とする採用選考:秋に1回です。
併願のルールも押さえておきましょう。人事委員会のQ&Aでは、次のように案内されています。
- Ⅰ類と経験者採用は、同じ年度に併願できません(受験したかどうかに関係なく)。
- 早期SPI枠に申し込んだ人は、同じ年度の春試験に申し込めません。
- Ⅰ類の早期SPI枠や春試験に申し込んだ人も、秋試験に申し込めます。ただし、早期SPI枠か春試験で最終合格した人は秋試験に申し込めません。
- 経験者採用も同じで、春試験で最終合格した人は秋試験を受けられません。
つまり、技術系の人は春で不合格でも秋にもう一度チャンスがあります。一方、事務には秋試験がないので、早期SPI枠か春試験のどちらか1回の勝負です。
Ⅰ類【早期SPI枠】の日程
早期SPI枠は、民間企業の就職活動と同じSPI(テストセンター)で第1次試験を受ける区分です。令和8年度は次の流れでした。
- 申込み:2月5日(木)~2月18日(水)
- 第1次試験(SPI):3月4日(水)~3月17日(火)のうち自分で選ぶ日
- 第1次の発表:3月27日(金)
- 第2次試験:プレゼンテーションシートの作成が4月19日(日)、口述試験が5月12日(火)~5月15日(金)のうち指定された1日
- 最終合格の発表:5月29日(金)
第2次のプレゼンテーションシートは、春試験の第1次試験と同じ日に作成します。令和9年度の早期SPI枠の日程は、例年どおりなら11月下旬に発表される見込みです(令和8年度分は2025年11月21日に発表)。
早期SPI枠と春試験・秋試験のどれを受けるべきかは、早期SPI枠・春試験・秋試験の違いで解説しています。
Ⅰ類【春試験】・経験者【春試験】の日程
受験者が最も多いのがⅠ類の春試験です。令和8年度は次の流れでした。
- 申込み:3月6日(金)~3月23日(月)
- 第1次試験:4月19日(日)
- 第1次の発表:6月12日(金)
- 第2次試験:6月下旬~7月上旬の指定日
- 最終合格の発表:技術系は7月15日(水)、技術系以外(事務など)は7月24日(金)
Ⅰ類は、技術系とそれ以外で最終合格の発表日が違います。事務の人は技術系より9日遅いので、7月15日に発表がなくても慌てなくて大丈夫です。経験者採用の春試験は、申込みから第1次の発表まではⅠ類と同じ日程で、最終合格は7月15日でした。
第1次試験の配点や科目の選び方は、特別区1次試験は驚きの配点比率!おすすめ選択科目はこれです。で解説しています。
秋の4区分(Ⅰ類・経験者・Ⅲ類・障害者)の日程
秋はⅠ類【秋試験】、経験者【秋試験】、Ⅲ類、障害者を対象とする採用選考の4つが行われます。Ⅰ類の秋試験は技術系だけの試験で、第1次は専門試験のみ、大学3年生にあたる21歳から受けられます。最終合格の発表はどれも11月20日(金)でした。
- 第1次試験:経験者は9月6日(日)、そのほかの3区分は9月13日(日)
- 第1次の発表:Ⅰ類【秋試験】と障害者採用選考は10月14日(水)、経験者とⅢ類は10月23日(金)
- 第2次試験:10月下旬~11月上旬の指定日
申込みの時期にも注意してください。Ⅲ類・経験者・障害者採用選考は6月25日(木)~7月16日(木)でしたが、Ⅰ類の秋試験だけは7月16日(木)~7月30日(木)と遅めでした。
Ⅲ類(高卒程度)の試験内容と倍率は、特別区Ⅲ類採用試験の内容・倍率・日程で解説しています。
合格発表の確認方法
合格発表は、特別区人事委員会のホームページ「合格発表」のページで行われます。人事委員会のQ&Aによると、確認の流れは次のとおりです。
- 通知メール:第1次試験の結果を知らせるメールは、合格発表日の午前10時以降に順次送られます。所定の科目(教養試験・専門試験など)をすべて受けた人にだけ届きます。
- 結果通知のダウンロード:合格発表のページから進み、受験番号と事前登録で決めたパスワードでログインして、結果通知をダウンロードします。第1次の合格者は「第1次試験結果通知兼第2次試験受験票」をここで受け取ります。
- 障害者を対象とする採用選考:第1次選考の結果は、発表日に郵送で届きます。
メールが見当たらないときは、迷惑メールフォルダやごみ箱を確認しましょう。フリーメールのアドレスだと届くのが遅れることがあります。なお、不合格通知に書かれた点数が何点満点なのかといった配点の質問には、人事委員会は答えていません。
合格発表のあとにやること
第1次試験に合格したら
第2次試験(個別面接)までは、春試験なら2~4週間ほどしかありません。秋試験のⅠ類では、第2次の受験票をダウンロードする前に履歴書の入力が必要でした(令和8年度は11月8日まで)。面接カードの準備はすぐに始めましょう。
最終合格したら
最終合格はゴールではありません。最終合格者は「採用候補者名簿」に載り、各区からの請求に応じて振り分けられます(これを「提示」といいます)。その後、提示された区の面接(区面接)を通って初めて内定です。令和8年度の秋試験は、最終合格の発表日がそのまま1回目の提示日になります。
令和8年度からは名簿の有効期間も短くなりました(春試験・早期SPI枠は1年、秋試験は2年)。区面接の準備は、最終合格を待たずに始めておくのが安全です。
区面接の流れと準備の進め方は、無料のnoteにまとめています。区ごとの面接対策noteも、ここから探せます。

区面接の詳しい内容は特別区の区面接を徹底解説、採用漏れを防ぐポイントは特別区の区面接で落ちる人の意外な特徴とは?をご覧ください。
不合格だったら
技術系の人は、早期SPI枠や春試験で不合格でも、同じ年度の秋試験に申し込めます。秋試験の申込みは7月中旬からなので、春の最終結果(技術系は7月中旬)を見てから申し込めます。事務の人は同じ年度に再挑戦できる試験がないので、翌年度の試験を目指すか、ほかの自治体の試験を検討することになります。
令和9年度(2027年度)の日程はいつ発表される?
例年の動きから見ると、令和9年度の日程は次の時期に発表される見込みです。
- 早期SPI枠の日程:11月下旬(令和8年度分は2025年11月21日)
- 全区分の日程:1月上旬(令和8年度分は2026年1月9日)
- 秋の区分(Ⅲ類・経験者・障害者)の実施案内:6月下旬(令和8年度は2026年6月25日)
ただし、経験者採用と障害者を対象とする採用選考は、令和9年度から選考のしかたが変わります。日程の組み方も変わる可能性があるので、令和8年度の日付をそのまま当てはめないようにしてください。この記事は、日程が発表されしだい更新します。
各区の説明会に参加する人は、23区合同説明会(2027年1月10日(日)、立教大学池袋キャンパス)も予定に入れておきましょう。詳しくは特別区の23区合同説明会には行くべき?で紹介しています。
まとめ
- Ⅰ類は「早期SPI枠(3月)」「春試験(4月)」「秋試験(9月)」で第1次試験の時期が違う
- 令和8年度の春試験は、第1次の発表が6/12、最終合格が技術系7/15・技術系以外7/24
- 秋の4区分の最終合格は11/20
- 最終合格のあとは提示と区面接。準備は早めに
- 令和9年度の日程は、早期SPI枠が11月下旬、全体が1月上旬に発表される見込み
倍率の推移は特別区の真の倍率はこれだ!、Ⅰ類の試験内容は特別区Ⅰ類採用試験(事務)の日程・試験内容・倍率と対策にまとめています。
一方で、合格するためには最も配点が高いと言われている論文を避けては通れません。
正直なところ、わたしが受験生のときに一番苦手だったのが論文です。
試験本番の疲れと緊張の中で、出題テーマを読んで、課題を整理して、解決策を考えて、構成を組み立てて、時間内に書き上げる。
正直言って、かなり無茶なことが求められていますよね・・・
そこで先輩合格者の教えから、「あらかじめ論文テーマに対して解答集をインプットしておいて、試験本番ではアウトプットするだけ」という作戦をとりました。
この作戦を使うことで、論文の出題文を読んで「ああ、このテーマね。それならこう書けば正解だ」と反射的に答えることができるようになりました。
つまり、論文を択一試験のようにスラスラと反射的に答えられるようにしたのです。
この「論文の択一試験化」のおかげで論文の不安がまったく無くなり、本番でも余裕をもって解けたことで合格を勝ち取れました。
解答集をインプットすることで、反射的にスラスラ書ける「論文の択一試験化」は、ここ数年多くの合格者に人気の方法なので非常におすすめです。
インプットにつかえる定番の解答集はこちらです。出題の確率が高くて難しいテーマの「デジタル化推進」が無料で全公開されているので、合格するためにも必ず見てください。

論文はその時のコンディションや出題テーマによって大きく点数が揺らぐ科目なので、解答をいくつも覚えておくことでかなり安定するのが非常におおきなメリットです!
それでは、あなたの合格と幸せな未来を願っています!
